韓国にて、姦通罪の廃止が決定した。憲法裁判所裁判部はこの日、姦通罪に対して「国民の性的自己決定権と私生活の秘密の自由を侵害することとなり、憲法に違反する」と判示した。姦通罪は婚姻して配偶者のある者が、他の者と姦通することにより成立する犯罪のこと。

テ・ジナ の最新ニュースまとめ

 そんな中、芸能界でも、少なくないスターたちが姦通罪で大衆の叱責を受けた。同罪廃止を受け、再度彼らにも焦点が当たっている。

 1962年10月、俳優チェ・ムリョン(当時、満34歳)の夫人で女優のカン・ヒョシル(当時、満31歳)が女優キム・ジミ(当時、満24歳)を姦通容疑で告訴し、チェ・ムリョンとキム・ジミは一週間、留置所に入ることになった。キム・ジミは当時、多額の慰謝料をカン・ヒョシルに支払い、以後チェ・ムリョンと1969年まで夫婦として生活した。

 1970年代最高の女優チョン・ユンヒ(現在60歳)は人気絶頂だった当時、中央建設のチョ・キュヨン会長(現在68歳)と交際し、チョ会長の夫人から姦通罪で告訴され、拘束された。しかし、その後、無罪判決を受け、1984年チョ会長と結婚した。

 1975年、人気歌手テ・ジナ(現在61歳)が姦通容疑で拘束されたが、相手側の夫の告訴取り下げにより拘束から10日で解放された。

 2002年にはヒロポン投与容疑で拘束起訴された女性タレントのファン・スジョン(現在42歳)が姦通容疑で追加起訴され、世間を驚かせた。歌手タク・チェフン(現在46歳)も3人の女性と不倫関係にあったことから、妻から姦通罪で告訴された。

 2007年には、タレントのパク・チョルが夫人オク・ソリ(現在46歳)を相手に離婚訴訟を提起し、続けて2008年に姦通罪でも刑事告訴した。オク・ソリは当時、ポッペラ歌手チョン・セフンと不倫関係にあったことを認め、同年12月、懲役8月執行猶予2年の判決が下された。

 芸能界以外にも国会議員や判事、有名スポーツ選手にも存在した。1982年には、現職国会議員が現職検事の妻と姦通した容疑で拘束された後、議員職を辞退した。1984年には、有名女優が中堅会社の既婚社長と姦通した容疑で拘束された事件もあった。1959年には、前職次官夫人が17歳年下の“ダンスの先生”と姦通した事件が注目を浴びた。

 なお、現在、姦通罪で起訴され裁判中の被告人は、検察が公訴取り消しをすれば裁判所が公訴棄却判決を、そうでない場合は無罪判決を下すことになる。しかし、初めから免責されるわけではなく、民事的に慰謝料は十分に賠償しなければならない。

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