北朝鮮の潜水艦(資料写真)=(聯合ニュース)
北朝鮮の潜水艦(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の政府筋は2日、北朝鮮が潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載できる新型潜水艦を建造したと明らかにした。ロシアが1958年に建造し、90年まで運用したゴルフ型潜水艦を輸入して解体、再設計する方法で完成させたという。 専門家らは北朝鮮がSLBMを搭載できる潜水艦を開発する可能性を指摘してきたが、潜水艦が建造されたことが韓国政府関係者によって確認されるのは初めて。 同筋は潜水艦について、米ジョンズ・ホプキンズ大の北朝鮮分析サイト「38ノース」で先月20日、「正体不明の新型潜水艦」として写真が公開されたものと伝えた。全長約67メートル、幅6.6メートルで、水上排水量は2500~3000とみられる。 水中の潜水艦は垂直発射管を利用して弾道ミサイルを発射、地上のターゲットを攻撃する。北朝鮮は韓国より10年以上前に垂直発射管を搭載できる潜水艦を造ったことになる。韓国軍は07年から30年まで、垂直発射管を取り入れた3000トン級の潜水艦6隻を戦力化する予定だ。 ロシアが運用していた水上排水量2820トンのゴルフ型潜水艦は3門のSLBM発射管を備えている。ゴルフ型に搭載されていたSLBMはR21で、射程距離は1420キロ、弾頭の重量は1180キロとなっている。 北朝鮮は新型潜水艦に弾道ミサイル発射用の垂直発射管を搭載するため、地上と海上で数十回にわたり、実験を行ったもようだ。最近設置された垂直発射管の実験施設は咸鏡南道・新浦造船所にあり、韓米の情報網に引っかかったという。 地上と海上実験施設の規模や進行速度から、1~2年内にSLBM垂直発射管の実験が完了する可能性が高いとされる。別の消息筋は「北は垂直発射管の実験を完了すると、新型潜水艦に垂直発射管を搭載するとみられる」として、「今後1~2年間、数十回の実験を経て完成するとみられる垂直発射管を潜水艦に装着すると、致命的な脅威になる」と懸念を示した。また、「SLBMに小型化した核弾頭を搭載すると、韓米の(北朝鮮への軍事)対応概念は根本から変わるだろう」と指摘した。 kimchiboxs@yna.co.kr
Copyright 2014(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0