決議案を可決する米ジョージア州上院=(聯合ニュース)
決議案を可決する米ジョージア州上院=(聯合ニュース)
【アトランタ聯合ニュース】米ジョージア州上院が28日(現地時間)、朝鮮半島の東側の海を「東海(East Sea)」と明記した決議案を全会一致で可決した。
 同決議案は朝鮮半島を「東海と西海(East and West Seas)をその境界とする韓民族祖先伝来の地」、韓国を「米国の最も強力な同盟国の一員であり、最も近しい交易相手国の一つ」と記している。さらに、「ジョージア州上院は米国と韓国のつながりを強固にしていく」と盛り込んだ。
 上院は決議案採択に先立ち、韓日間の東海表記問題に対する資料の検討作業を行ったもようだ。
 この決議案は、ジョージア州上院の議長職を代行するシェイファー議員(共和党)が在アトランタ韓国領事館の金熙範(キム・ヒボム)総領事と水面下で協議した上で、24日に発議した。同議員は金総領事の推薦で昨年10月に韓国を訪れ、韓国外交部の高官らから歴史問題に関する意見を聞き、決議案の推進を決意したとされる。
 シェイファー議員は聯合ニュースの取材に対し、「3面が海の朝鮮半島を紹介し、左側の海は西海(黄海)、右側の海は東海であることを正確に記述しただけ」と答えた。また、「上院は韓国の歴史と韓米関係に関する情報を持っており、その一つとして韓民族の起源と朝鮮半島の領土・領海について記述した」と説明した。しかし、東海表記問題を念頭に置いたものではないとした。
 ジョージア州議会の決議に法的な拘束力はないが、関係法案の議論において相当な影響力を持つ。金総領事は「決議案の冒頭で『East Sea』と明記したことに注目している。今後、東海表記問題をめぐりわれわれが米国の世論を主導する上で大きな影響を及ぼすだろう」と期待した。

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