【ワシントン聯合ニュース】米メリーランド州で、授業で「東海」と「日本海」の名称を一緒に教えるよう指示した教師用指導書が承認されたことが分かった。
 韓国系米国人でつくる社団法人「米州韓人の声」によると、メリーランド州アナランデル郡の教育庁はこのほど、東海併記に関する内容を記した教師用指導書を作成し所管の公立学校に配布した。この指導書では、東アジアの地理を教える際、教科書に「日本海」しか記載されていなければ、名称をめぐる問題があることを説明し、授業の一環として東アジア地図を作成する時には学生に「日本海」と「東海」を併記させるよう、指示している。
 同郡には州都のアナポリスがあり、小学校は80校、中学校は19校、高校は12校を数える。
 米州韓人の声の代表は20日(現地時間)、聯合ニュースの電話取材に対し、「米国で東海併記に関する教師用指導書が承認されるのは今回が初めて」とし、子どもたちが教室で実質的に学ぶ内容が記された教師用指導書に東海に関する内容が盛り込まれたことは、大きな意味があると評価した。
 米国の首都圏の韓国系社会が4月末にメリーランド州の教育委員会で東海併記問題を公式的に発表するなど、地道な働きかけが実ったといえる。

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