国内の映画祭で数々の賞を受賞した韓国映画の傑作

韓国映画『8月のクリスマス』は、国内外の映画祭で数々の賞を受賞した韓国映画界の傑作ともいえる作品。最後に静かで深い余韻を残す美しい終わり方は、各国の映画関係者から賞賛を受けた。韓国の看板俳優と称されるハン・ソッキュが主演を努め、彼のソフトな演技がストーリーを一層温かいものにしている。純粋でかわいらしいタリムを演じたシム・ウナはこの作品を通して、韓国のみならず日本でも名が知られるようになり、その後多くのヒット作品への出演を果たす。また05年には、日本でリメイク版が公開され話題となった。

小さな写真館を経営しているジョンウォン（ハン・ソッキュ）は30代にして病に侵され死を目前にし、静かに毎日を送っていた。そんな中、駐車違反の取締りをしている女性タリム（シム・ウナ）に出会う。タリムはジョンウォンの優しさに惹かれ、写真館に通うようになり、またジョンウォンも大胆で活気に溢れたタリムに惹かれ始め、彼女が来る時間を無意識にも待つようになっていた。
しかしある日、病状が悪化して病院に運ばれたジョンウォンは余命幾許もない自分の未来に不安を感じ、タリムに会うことを恐れるようになる。そんな状況を知らないタリムはいつものようにジョンウォンを待ち続けるのだった･･･。