【瀋陽19日聯合ニュース】北朝鮮が中国黒竜江省牡丹江市に女性労働者2000人を派遣する計画を進めていると伝えられた。
 北朝鮮と中国は、経済協力の一モデルとして昨年下半期(7~12月)から吉林省の琿春市と図們市など中朝国境に近い地域に北朝鮮労働者を派遣する案を協議してきたが、これまで実現はしていない。
 牡丹江の情報筋が19日に伝えたところによると、李基範(イ・ギボム)駐瀋陽北朝鮮総領事は今月7日に牡丹江市を訪問して張晶川市長と会い、北朝鮮の女性労働者2000人を同市東寧県に派遣する案について論議。積極的に協力することで合意した。張市長はこの席で、北朝鮮側と具体的な協議をするよう東寧県関係者らに指示し、同日夜にさらにつっこんだ話し合いが行われた。改めて場を設け、労働者派遣時期や労働条件などを協議することにしたとという。
 女性労働者らは牡丹江で、集成材製造工場で働くことになると伝えられた。東寧県は黒龍江省最大の木材加工産地で、朝鮮族が運営する大規模集成材工場が稼動している。集成材の製造は繊細さが求められるため、主に女性が働いている。
 また李総領事は、黒龍江省の昌建グループ会長とも会い、北朝鮮にトウモロコシ加工工場を建設することを提案し、その見返りとして鉄鉱石と石炭を提供する意向を示したと、複数の情報筋が伝えた。
 駐瀋陽北朝鮮総領事の牡丹江訪問は、今回10年ぶり。
 昨年9月には、中国東北3省(遼寧、吉林、黒竜江省)の省・市の国際業務担当部署関係者らを、北朝鮮が瀋陽で運営する瀋陽チーボーサンホテル(七宝山大飯店)に招き、北朝鮮政権樹立62周年を祝う行事を開催した。この席で、北朝鮮レストラン「平壌館」を牡丹江にオープンすることで、牡丹江市側と合意した。「平壌館」は工事を終え開業目前の状態だと伝えられる。

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