サッカー韓国代表クリンスマン監督、”中国公安に拘束中”ソン・ジュンホを選出 「われわれは彼と共にある」

中国公安当局に拘束されたサッカー韓国代表ソン・ジュンホ（31）が、Aマッチ選手リストに”異例の選出”となった。

ユルゲン・クリンスマン の最新ニュースまとめ

　サッカー韓国代表ユルゲン・クリンスマン監督は、6月開催予定のAマッチに出場する選手のリストを公開。この中に、中国公安当局に拘束されたソン・ジュンホが含まれていた。

　クリンスマン監督は5日、ソウル市内で6月Aマッチ2試合に出場する韓国代表チーム23人の選手リストを発表した。

　クリンスマン監督は今回の発表記者会見を通して「代表チームと大韓サッカー協会（KFA）がソン・ジュンホを支持し、支援しているということを伝えたい」と明かした。大韓サッカー協会は先ごろ、チョン・ハンジン経営本部長と社内弁護士を中国に派遣するなど、ソン・ジュンホの釈放のために力を尽くしている。

　会見で、ソン・ジュンホに関する質問が飛ぶと、クリンスマン監督は「衝撃を受けた。心が痛い。協会次元でも、できることはすべて最大限に努力している。持続的に支援もしている。ソン・ジュンホが精神的、肉体的にどのような状況にあるのか、確認ができない。しかし、ことし3月に行われた2試合で見せてくれたソン・ジュンホの競技力を恋しく思っている。彼のために祈り、はやく戻って来れるように助ける。それが、われわれの役割だ。われわれがソン・ジュンホに対して、あらゆる助けの手を差し伸べていることをわかってほしい。共にできる、共にしたいという思いを彼に伝えたい」と語った。

　一方でクリンスマン監督は、ソン・ジュンホの状況はもちろん、U-24代表チームの親善試合日程によって、今回の発表リストは変更される可能性がある点を強調した。

　これに先立ち、ソン・ジュンホは先月12日、家族と一緒に出国しようとした際、公安当局によって現地の空港で拘束されたことがわかった。