判決後、ビデオ通話を通じて感想を述べる原告=7日、ソウル(聯合ニュース)
判決後、ビデオ通話を通じて感想を述べる原告=7日、ソウル(聯合ニュース)
◇ベトナム戦争で民間人虐殺 韓国地裁が政府の賠償責任初認定 ベトナム戦争当時、韓国軍が民間人を虐殺した事件で、ベトナム人女性が家族を失って自身も銃撃を受けたとして、韓国政府を相手取り賠償を求めた訴訟で、ソウル中央地裁は原告に3000万100ウォン(約320万円)と遅延損害金を支払うよう命じる判決を言い渡した。民間人虐殺事件に対する韓国政府の賠償責任を認めた初の判決で、別の被害者の提訴が相次ぐ可能性がある。原告は1968年、韓国軍の軍人がベトナム中部のクアンナム省の村で約70人の民間人を虐殺した事件で、家族を失って自身も銃撃されたとして2020年、3000万100ウォンを賠償するよう求める訴訟を起こした。◇最大野党代表 都市開発事業の不正疑惑で10日に検察再出頭 革新系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が10日にソウル中央地検に出頭し、ソウル近郊・城南市の市長時代の都市開発事業を巡る不正疑惑について取り調べを受ける。同党の安浩永(アン・ホヨン)首席報道官が伝えた。李氏は同事業を巡り、民間事業者に便宜を図って巨額の利益を得させ、城南市に損害を与えた疑いなどが持たれている。李氏はこの件で先月28日に同地検に出頭し、約12時間半にわたり取り調べを受けた。検察は追加の聴取が必要だとして再出頭を求めていた。◇トルコ地震 緊急救援隊110人派遣へ 政府は朴振(パク・ジン)外交部長官の主宰で官民合同の海外緊急救護協議会を開き、地震により大規模な被害が発生したトルコに緊急救援隊を派遣することを決めた。外交部の任洙ソク(イム・スソク)報道官は定例会見で、外交部、消防庁、韓国国際協力団(KOICA)などで構成された約60人の緊急救援隊の派遣が決定したと説明した。これに加えて国防部からも隊員50人が合流し、計110人規模での派遣となるという。政府は2013年にフィリピンで発生した台風や15年にネパールで発生した地震、18年にラオスでダムが決壊した事故などに緊急救援隊を派遣した。13年の台風ではフィリピンに第1~第4陣に分けて計127人を派遣したが、単独では今回トルコに派遣する人数が最大となる。◇雑踏事故遺族が設置の焼香所 ソウル市が撤去延期  ソウル市は、159人が死亡した梨泰院雑踏事故の遺族団体がソウル広場に設けた焼香所の撤去期限を1週間延期すると発表した。同市は8日午後1時までに焼香所を自主的に撤去しない場合は行政代執行を行うと遺族側に通知していた。また、市側が提案した緑莎坪駅への追悼空間設置の受け入れ是非と遺族側が考える追悼空間の代案を12日午後1時までに提案するよう要請した。ソウル市の呉晨煥(オ・シンファン)政務副市長は、ソウル広場への追悼施設の設置は市民の共感が得られていないとし、「無断設置された施設の撤去は行政執行機関として極めて適切な措置」と強調した。
Copyright 2023YONHAPNEWS. All rights reserved. 40