北朝鮮のテレビ、インフル特別番組を緊急放送 「重症者は即隔離」

北朝鮮は先ごろ、ピョンヤン（平壌）に特別防疫期間を設定したなか、朝鮮中央TVが29日、インフルエンザ重症および治療法などを案内する特別番組を緊急放送した。

　朝鮮中央TVはこの日、番組「感染力と毒性が強いインフルエンザ」を編成し、放送した。午前予告した編成表にはない内容だった。

　この日の放送で、風邪の症状がある人をすぐに隔離しなければならないと伝えた。

　朝鮮中央TVは「発熱や鼻水、咳、くしゃみ、関節痛など風邪の症状がでた人は、すぐに隔離治療を受けなければならない」としたうえで、「そうすれば、集団感染を防ぐことができる」と強調した。

　これに先立ち、在北朝鮮ロシア大使館によると、北朝鮮は季節性インフルエンザおよび呼吸器疾患患者の増加を理由に25日から29日の5日間、平壌に特別防疫期間を設定した。これに伴い、住民らは外出が禁止されたことがわかった。29日に封鎖命令は終了したが、北朝鮮の官営メディアではこれに関して報じていない。