コロナ事態後の日本は、韓国人の目にどのように映ったのだろうか(画像提供:wowkorea)
コロナ事態後の日本は、韓国人の目にどのように映ったのだろうか(画像提供:wowkorea)
今月初め、日本を訪問した。新型コロナウイルス感染症事態の発生後、初めての訪日である。PCR検査にビザまで取得しなければならないことは面倒だったが、国際空港の利用客が少なく通関時間は30分もかからなかった。

新型コロナ防疫管理のための「MySOS」はきちんと作動した。このアプリに国籍・海外滞在記録・ワクチン接種の現況など個人情報を事前に入力しておけば、統制なしにすぐさま入国手続きをすることができる。外国人が使用しても難しくない。日本の立ち遅れたデジタル行政システムが大きく改善されたと感じた。

しかし「驚き」はここまでだった。時間が過ぎるほど、依然とした日本社会の姿は所々で確認された。上高地・立山など夏のリゾートとして知られている山岳地域を1週間まわった。日本アルプスや白川郷にも、外国人観光客はほとんど見受けられなかった。そのかわり、夏休みの日本国民たちでごった返していた。観光地のホテルや食堂街で働く高齢者たちは以前よりかなり多かった。関西空港でも、出入口業務をしている高齢者たちが目に留まった。神戸市の有料道路でも、70代の高齢者が現金で通行料を徴収していた。

「アナログ中心」の日本スタイルは、コロナ以前そのものであった。天皇が利用されることから有名になった立山国際ホテルでは、チェックイン時に紙の帳簿に書かれた予約者を確認した後、古めかしい客室のカギが手渡された。

一方、体感物価は日韓が逆転したようだ。1週間乗用車で1500キロメートルを走り、色々な地方のガソリンスタンドを利用したが、韓国より安かった。宿泊施設と食費も高くなかった。景気の沈滞が続き利用客が以前より少なくなったことで、10~20年前より価格が下がったという。

高速道路のパーキングエリアや有名な食堂の価格も、コスパがよかった。帰国前夜に食べた神戸牛定食も、それほど負担を感じる価格ではなかった。また、グローバルブランドであるマクドナルドやスターバックスも韓国より価格が安かった。

久しぶりに行った日本は、やっぱり変わっていなかった。観光地はもちろん、山里でもゴミひとつ落ちていなかった。また、車に出くわすことがほとんどない山道の道路など、社会インフラ施設もしっかりしている。「清潔で安定した日本」は変わっていないと感じた。

日本の人たちは、新型コロナ事態とデジタル転換期にも「変化」より「安定」を選んだようだ。

韓国“時事日本研究所”のチェ・インハン所長

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