<W解説>かつてのような闘争心はどこへ?サッカー日韓戦、日本に完敗の韓国代表に地元メディアが喝!(画像提供:wowkorea)
<W解説>かつてのような闘争心はどこへ?サッカー日韓戦、日本に完敗の韓国代表に地元メディアが喝!(画像提供:wowkorea)
サッカー東アジアE-1選手権男子最終戦が27日、愛知・豊田スタジアムで行われ、日本が韓国に3-0で勝利した。日本は4大会ぶり2度目の優勝を決めた。敗れた韓国は大会4連覇を逃した。この結果に韓国ではサポーターらから落胆の声が上がっており、韓国メディアは試合が行われた「豊田」の地名を取って「豊田の恥辱」などと報じている。

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 試合は、前半を両チーム無得点で折り返し、後半4分、日本はMF相馬勇紀のゴールで先制。同18分にDF佐々木翔、同27分にFW町野修斗が決めて3-0で宿敵韓国に快勝した。日本は2013年以来のE-1選手権勝利を成し遂げた。

 E-1選手権は東アジアサッカー連盟(EAFF)が主催する、ナショナルチームによるサッカーの国際大会。2003年に第1回大会を日本で開催し、以後2年ごとに日本、韓国、中国の3か国持ち回りで開催されている。本来なら2021年に中国で開催される予定だったが、中国政府による厳格な新型コロナウイルスの防疫政策のため中国サッカー協会(CFA)は開催返上を決定。その後、日本サッカー協会が開催を受け入れ、男子は今月19~27日まで開かれた。日本が優勝し、韓国が2位、中国が3位、香港が4位となった。

 4大会ぶりの優勝を決めた日本は歓喜に沸き、優勝セレモニーではチームに贈られたトロフィーが壊れるハプニングも。選手がトロフィーを順番に掲げ、喜びを爆発させている途中、上の部分と土台部分が外れた。会場のビジョンには、GKの鈴木彩艶(さいおん)らが修復を試みようとする姿が映し出された。SNS上では「壊した?」「トロフィー壊れたの?」などといった声が上がったほか、「優勝トロフィー」が一時トレンドワードになるなど話題を集めた。優勝を決めたうれしさのあまり起こったハプニングだったが、代表スタッフは28日「元々、ビスの部分が緩んでいた。それが原因で外れてしまった」と説明した。

 歓喜に沸く日本とは対照的に、韓国は悲壮感に包まれている。SNS上には「1分たりとも見たくない試合」「つらすぎる。どうしてこうなる?」「日本との差は広がっている」「本当に無力」などと批判的なコメントが多数上がっている。

 地元メディアも厳しい論調で代表チームの敗戦を伝え、「豊田の恥辱」との表現を使い記事を掲載した朝鮮日報は、「韓国は後半32分、ソン・ミンギュがこの試合で唯一の枠内シュートを放っただけという無気力さだった」と酷評。「韓国は2019年の大会と比較して準備ができていなかった」と完敗を認めるベント監督のコメントを伝えた。

 ニューシスは「11月に控えるワールドカップ(W杯)カタール大会に向けて多くの課題を残した」と報じた。

 「STNスポーツ」は代表選手たちのモチベーションの低さに疑問を呈した。記事は「かつて対日本戦で見せたファイティングスピリットはどこへ行ったのか。韓日戦でなぜ燃えないのか」とし「日本はファウルも辞さない強い姿勢で臨み、韓国は中盤での自由を完全に奪われてしまった」と指摘した。その上で「韓日戦といえば、韓国が日本をフィジカル面で圧倒するのが常だったはずだ。だがもはやその優位性も消え去ってしまった。U-23世代のゲームでもその傾向は顕著で、日本のアグレッシブなスタイルに尻込みしている。せめて激しい闘争心だけでも示してくれれば。最大の強みであったここが逆転してしまえば、日本に太刀打ちできるはずがない」と嘆いた。

 韓国代表に闘争心が欠如しているとの指摘は、韓国メディアのみならず、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏からも上がった。闘莉王氏は、自身の公式ユーチューブチャンネル「闘莉王チャンネル」でこの日の日韓戦を解説。「いつもは気持ちで上回る韓国が、今回は気持ちですら日本に対抗できない」とし、今回、韓国代表は闘志の面で既に日本に負けていたと分析した。

 韓国は昨年3月の親善試合(横浜)でも日本に0-3で敗れ、当時「横浜の惨事」と呼ばれて大韓サッカー協会の会長が謝罪する事態にまで発展した。今回同スコアで日本に敗れたこともあり、ネット上では「大惨事が再び」とのコメントも上がっている。

 かつて見られたような、意地とプライドをかけた闘志あふれる日韓戦をファンたちは望んでいる。

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