韓国のサイバー外交使節団、「農楽も中国のものか?」と反発(画像提供:wowkorea)
韓国のサイバー外交使節団、「農楽も中国のものか?」と反発(画像提供:wowkorea)
「先に(ユネスコに)登録すれば、中国のものになるのですか?」

韓国のサイバー外交使節団「バンク」は2日、中国が韓国の伝統芸能「ノンアッ(農楽)」を自国の文化だと主張することに対して、ソーシャルメディアを通して、これに反発するポスターを配布した。

 ポスターのタイトルは「何でも先に(ユネスコに)登録すれば、中国のものになるのですか?」だ。韓国語と英語で製作したポスターには、「韓国の農楽が中国の農楽舞? 農楽はどのようなときでも、韓国の伝統文化です」というメッセージが書かれている。

 国際社会に向け請願への参加も求めている。請願では農楽に関する説明と、中国がどのような内容でユネスコの人類無形文化遺産に「農楽舞」を登録したのかなどについて伝えている。

 農楽は農旗を掲げ、打楽器を弾きながら歌い踊り、行進する集団歌舞。村の安寧と繁栄を祈願する韓国の代表公演芸術だ。朝鮮半島で長い間伝承され、韓国の無形文化遺産になっている。

 しかし中国は2009年、「朝鮮族の農楽舞」という名称で、韓国より先にユネスコ人類無形文化遺産に登録している。韓国の農楽は2014年に登録された。

 農楽舞がユネスコに登載された当時、中国側の説明には「朝鮮族の最も代表的な芸術行為であると同時に、民族のアイデンティティを示す象徴的な芸術形態だ。延辺(えんべん)朝鮮族自治州の汪清(おうせい)県や安図(あんと)県などで伝承され、中国朝鮮族民俗保護開発協会や、金明春(ジン・ミンチュン)氏をはじめとする52人の伝授者が、農楽舞の保護と保全のために努力している」と記述されている。

 これについてバンクは「朝鮮族の文化が中国文化の一部だという主張は、話にならない強引な主張だ。これは韓国の文化遺産を強奪して、文化帝国主義を実現しようとする中国の横暴」と批判した。

 バンクのパク・ギテ団長は「中国は韓国の反発を知りながらも、朝鮮族の文化という言い訳で、韓国の文化を中国文化に編入させようとする野心を捨てていない。これは中国の領土で発生した歴史、すべてを中国の歴史に編入する『東北工程』プロジェクトのため」と批判した。
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