消費者物価の上昇率は昨年1月には0.9%にすぎなかったが、その後拡大が続き10月(3.2%)には3%を超えた。今年3月(4.1%)に4%を上回り、4月の4.8%から5月はさらに0.6ポイント拡大した。
5月は畜産物と個人サービス、工業製品を中心に物価が押し上げられた。
品目別にみると、石油類が前年同月比34.8%値上がりし、加工食品の上昇率も7.6%。工業製品は8.3%に上った。
農畜水産物の上昇率は畜産物(12.1%)を中心に4.2%と、前月(1.9%)を上回った。
電気・水道・ガスは9.6%上昇した。4月の電気料金引き上げが影響した。
個人サービスは外食(7.4%)と外食以外(3.5%)がそろって値上がりしたために上昇率が5.1%と、08年12月(5.4%)以来の大きさとなった。公共サービスの上昇率は0.7%。
生活実感に近い生活物価指数は6.7%上昇し、08年7月(7.1%)以来の高水準だった。
変動の大きい農産物と石油類を除いたコア物価は4.1%上昇した。09年4月(4.2%)以来の大きな上げ幅となった。
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