ロシアが中国との貿易関係を強化へ…2024年の中ロ貿易総額目標を「26兆円」に引き上げ(画像提供:wowkorea)
ロシアが中国との貿易関係を強化へ…2024年の中ロ貿易総額目標を「26兆円」に引き上げ(画像提供:wowkorea)
ロシアが各国の経済制裁で大きな打撃を受ける中、中国との貿易関係を強化しようとしている。

 米国の国営放送「ボイス・オブ・アメリカ」によると、ロシア外務省のGeorgiy Zinoviev氏は4月30日、2024年に中ロ貿易総額を2千億ドル(約26兆円)まで引き上げるという目標を発表した。同氏によると、これはロシア・ウクライナ戦争開始前に中ロ首脳によって決められた目標だという。

 中国側のデータによると、2021年の中ロ貿易総額は前年比35.8%増の1468億ドル(約19兆1千億ドル)で過去最高だった。このうち、中国の対ロ輸出総額は675億ドル、輸入総額は793億ドルだった。

 欧州連合(EU)が対ロ制裁の一環としてエネルギーのロシア依存低減を協議している中、中国は逆にロシアからの天然ガス購入量を増加させている。フランスのラジオ局「ラジオ・フランス・アンテルナショナル」によると、今年1月から4月までの期間、ロシアはEUやトルコなどに天然ガスの輸出を続けているが、輸出量は前年同期比で26.9%減少した。一方、中国への輸出量は60%増加した。

 中国はロシア・ウクライナ戦争で表向きは中立の立場を維持しつつ、実質的にはロシアを支える動きを見せている。これについて米国のピュー研究所が米国内で行った調査によると、調査対象者の62%が中国とロシアの協力関係が「大きな問題をもたらす」と回答した。また、中国に対して「印象が悪い」と回答した人は82%に上り、そのうち40%は「非常に印象が悪い」と答えた。
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