水曜集会の様子=2日、ソウル(聯合ニュース)
水曜集会の様子=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国会議員、尹美香(ユン・ミヒャン)氏の議員の身分を奪う「除名」手続きが国会で進められていることに関連し、尹氏が代表を務めていた慰安婦被害者支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」の初期メンバーらが、旧日本軍の慰安婦問題の解決を求めて毎週開かれている「水曜集会」で除名推進を中止するよう呼びかけた。  挺対協の元幹部で、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶財団」の理事長を務めた池銀姫(チ・ウンヒ)元女性部長官、同じく挺対協の元幹部で元国会議員の李美卿(イ・ミギョン)氏など18人は2日、ソウルの日本大使館付近で開かれた水曜集会で除名推進の中止を求める声明を発表した。 声明は挺対協を前身とする市民団体「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)」の李娜栄(イ・ナヨン)理事長が代読した。 尹氏は、自身が理事長を務めていた挺対協に損害を与えた疑惑を巡って懲戒案が発議され、国会倫理特別委員会が先ごろ審議を開始した。同委員会の全体会議で過半数が同意して尹氏の除名案が可決された場合、国会本会議に送られ、議決される。 18人は声明で、与党「共に民主党」の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表が尹氏の除名を迅速に処理すると発言したのは、大統領選の政局を転換するためであり、尹氏はそのためのスケープゴートにされたと指摘した。 また「尹議員は昼夜なく人生をかけて旧日本軍の性奴隷制度問題の正しい解決のために活動してきた人権運動家だった」とし、「30年間、慰安婦問題の正しい解決のために努力してきたわれわれから見て、これは正義ではない」と強調した。 その上で、尹氏の除名は、慰安婦問題の解決を求めて行われている運動の正当性を毀損(きそん)しようとする者を喜ばせる行為と指摘した。 挺対協は2018年7月に正義記憶財団(2016年設立)と統合され、正義連として再スタートした。
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