先月15日に開催された釜山国際映画祭の閉会式=(聯合ニュース)
先月15日に開催された釜山国際映画祭の閉会式=(聯合ニュース)
【釜山聯合ニュース】韓国南部の釜山で先月開催された第26回釜山国際映画祭(BIFF)が、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)の中で成功した初めての国際イベントとして記録されることになった。

 

 同映画祭の事務局は1日、先月15日の閉会式から2週間後の10月29日に職員をはじめスタッフ、ボランティアら647人(中途退社者4人を除く)に対して新型コロナウイルスのPCR検査を行った結果、全員が陰性と判定されたと発表した。

 映画祭側は安全開催のため、映画祭前後に4回にわたって検査を行うことにしていた。

 先月6日の開会式の前に行った1回目の検査に続き、開幕後最初の週末に行った2回目の検査、閉会式の3日前に行った3回目の検査でも関係者全員が陰性だった。

 

 今年の釜山国際映画祭の開会式は、新型コロナの感染拡大以降、韓国で1000人以上の一般観客が参加した初の国際行事だった。

 政府の感染防止策「社会的距離の確保」のレベルが上から2番目の第3段階で適用される中、事務局は安全に映画祭を開催するために厳しい防疫対策を実施。期間中は全ての会場で体温チェックと来場者リストの作成を行い、参加者に対する安全管理を徹底した。

 劇場の座席数は半分に減らし、事務局の出勤者を対象とした健康モニタリングも義務付けた。

 

 映画祭の期間中、劇場やイベント会場では737回にわたり消毒作業を行った。

 運営スタッフに対するワクチンの優先接種を進め、関係者にはPCR検査の陰性確認書の提出を義務付けた。

 1000人以上が集まる開会式・閉会式では、ワクチン接種後2週間が経過した人、または72時間以内に受けたPCR検査で陰性と確認された人のみ入場できるようにした。

 期間中に感染者1人が来場したことが確認されたが、迅速な措置により新たな感染者の発生なしに大会を終えた。

 映画祭の関係者は「個々人の防疫規則の順守、事務局の緻密な防疫システム、防疫協議体との協力の3拍子がそろい、困難な条件の中でも大会を成功裏に開催できた」と述べた。


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