朝鮮中央通信は9日午前0時、金日成広場で閲兵式が開催されたと報じた。閲兵式に出席した金正恩氏=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
朝鮮中央通信は9日午前0時、金日成広場で閲兵式が開催されたと報じた。閲兵式に出席した金正恩氏=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は9日、建国73年を祝う閲兵式(軍事パレード)が同日午前0時、平壌の金日成広場で盛大に開催されたと報じた。金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)も出席したという。 閲兵式は民兵組織の労農赤衛軍と治安を担当する社会安全軍を中心に行われた。非正規軍が中心だったため、通常兵器以外の大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)は登場しなかった。 金正恩氏は演説せず、李日煥(リ・イルファン)党書記が「今後も一心団結の威力で現在の難局を打開し、社会主義建設の新しい高潮期、激変期を開いていく」などと演説した。 閲兵式の先頭には水害復旧に取り組んだ平壌市党員師団縦隊が立ち、各地の企業所縦隊や新型コロナウイルス防疫を担当する非常防疫縦隊、赤い青年近衛隊などの青年・学生組織が行進した。機械化縦隊は122ミリ多連装ロケットや対戦車ミサイルなど通常兵器を搭載したトラクターに乗って参加した。 閲兵式後は青年・学生の夜会が開かれ、祝砲が発射された。 労農赤衛軍は17~60歳の男性と未婚女性の労働者、農民、事務員などで構成された予備軍組織で、規模は北朝鮮人口の約4分の1の570万人に上る。 北朝鮮が労農赤衛軍を中心に閲兵式を行うのは2013年の建国記念日以来となる。02年と08年、11年にも建国記念日に労農赤衛軍を中心にした閲兵式を実施した。 節目の年ではない今年に閲兵式を開いたのは対北朝鮮制裁や新型コロナウイルス防疫の長期化、自然災害などで経済難と民心の悪化が深刻化する中、内部結束を図りながら、軍人だけでなく住民が団結して国を守るとの意志を内外に誇示する狙いとみられる。
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