スペインから入ってくるイベリコなどの海外のプレミア豚肉に対する需要が増えている。FTA(自由貿易協定)などによって市場開放化が進み、価格の安さだけではなく品質でも国内農家を脅かす要因が続々と現れている。
農村振興庁国立畜産科学院は、大部分の海外の品種を育てている国内養豚業界の国産化のために国産改良豚の普及を推進している。海外の種豚輸入によるロイヤリティの支出を減らし、優れた味と生産性を兼ね備え、農家の経営安定にも役に立つのが目的だ。
韓国中部のチュンチョンナムド(忠清南道)チョンアン(天安)市に位置する国立畜産科学院の畜産支援開発部は、韓国で育った在来豚の改良を推進した。国内の伝統的在来豚は黒豚だが、肉質は優れているが生産性が低く、事実上、飼育が切れてしまった状態だった。研究者のキムさんは「在来豚は飼育日数が長く、子の数が少ないなど生産性が低く、国内で育てる農家が一か所しかなかった。国内飼育の黒豚の大部分が輸入品種に依存し、消費者の口に合わせ、生産性を高めた国内黒豚を普及しようというのが開発の趣旨だ」と説明した。
開発チームは、肉質が長所の在来豚と生産性が優秀な登録品種豚を交配して、味を維持しながら生産性を高める案を見つけた。2008年から研究に着手し、2015年に開発した。
品質では、韓国黒豚の筋肉内脂肪は4.3%で、改良手豚(3%)より高い。飼育日数は180~190日で、一般商業用豚(175~185日)より少し長いが、在来豚(230日)より短い。
キムさんは「シェフの試食評価では、質感と香りが負担にならずコクに優れていると評価された。消費者レビューでは肉を焼くときにバターでパンを焼いた香りがすると好評だ」と強調。これが市場で別名「ポップコーン豚」と呼ばれる理由である。
韓国黒豚の普及拡散のためには、大型の民間種豚場の飼育が必要だ。直接韓国豚を育て、生産を増やし、消費者に最大限多く目にしてもらってこそ、商品性も認められるからだ。キムさんは「現在、一部の大型民間種豚場に韓国黒豚を持っていった。そこで改良や検証を通過すると韓国黒豚の大衆化も早まるはずだ」と期待した。
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