韓国の鄭義和 元国会議長(画像提供:wowkorea)
韓国の鄭義和 元国会議長(画像提供:wowkorea)
「日韓関係は、無条件 未来志向的に進むべきだ」

韓国のチョン・ウィファ(鄭義和)元国会議長は、このように断固として語った。「日韓関係は、未来に焦点を合わせるべきだ」ということだ。最近の日韓関係は、膠着状態からピクリとも動くことができていない。今回の東京オリンピックをきっかけに 日韓首脳会談開催の可能性があがっていたが、結局は見送りとなった。

チョン元議長は「竹槍歌(19世紀末 日本に対抗するための民衆歌謡)など、国民を二分する行為が再び起こってはならない」とし「過去は記憶しても赦(ゆる)そう。被害者が先に赦そう」と強調した。つづけて 1965年の ポーランド・カトリック系の行動を紹介した。当時 ポーランドのカトリック司教団は、ドイツの司教団に「我々は赦します。そして 皆さんの赦しを望みます」というメッセージを伝えた。

ポーランドの司教団は このメッセージにより、「民族の裏切り者」「親ドイツ反逆者」という強い批判に苦しめられた。しかし結果的に この文書は今日、ポーランドとドイツ間の政治的対話と和解を引き出した出発点として評価されている。その後 西ドイツのヴィリー・ブラント元首相が東方政策を展開した時、ポーランドのワルシャワで膝をついて謝罪する場面へとつながったと評価した。

ドイツの政治家たちの謝罪は、今もなお 伝統のように引き継がれている。アンゲラ・メルケル ドイツ首相は今月19日、国民へのメッセージで「この日(22日)は、ドイツの国民にとって恥ずべきものだ」とし「我々は数百万人の犠牲者、そしてその子孫たちに借りをつくった。和解の手を差し伸べてくれた多くの人々に深く感謝する」と伝えた。つづけて「ドイツが彼らにしたことを考えれば、これは奇跡に近い」とも伝えた。チョン元議長は ポーランド司教団の このような行動に着眼し、日韓関係においても 態度の転換を求めた。

チョン元議長は このような戦略を「美しい復讐」だと命名した。「美しい復讐」は、彼の持論である。2015年 国家議長に在籍していた当時 元慰安婦を招いた席でも、「美しい復讐を通して 元慰安婦の方々のハン(恨)を解いていく」と言及している。

この「美しい復讐」は、成熟した復讐を意味する。チョン元議長は「政治・経済・社会・文化など あらゆる分野で、日本を越えなければならない」とし「物質的なものだけを見つめていてはならない。我々が後続走者であるため(経済的な部分でも やがて)越えていくことだろう」と語った。つづけて「これを通じて 日本が我々を尊敬し、胸深く感じるようにしなければならない」と付け加えた。

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