記者会見の様子=15日、東京(聯合ニュース)
記者会見の様子=15日、東京(聯合ニュース)
【東京聯合ニュース】東京五輪開幕に合わせた韓日首脳会談の開催を巡り、両国の政界でも温度差があるもようだ。 超党派でつくる韓日議員連盟の金振杓(キム・ジンピョ)会長(与党「共に民主党」)は15日、東京都内のホテルで行われた記者会見で、日韓議員連盟側が前日、文大統領の訪日と関連し、両国間には難しい懸案があるが、両国関係が少しでも改善するきっかけになればよいと述べたと説明した。 金会長をはじめとする韓日議連の一行は14日に訪日し、同日午後に行われた日韓議連との合同幹事会に出席した。 金会長によると、日韓議連の衛藤征士郎会長代行(自民党)などはこの席で、五輪の開会式には世界の首脳が集まるため、文大統領に多くの時間を割くのは難しいが、日本側は最大限に配慮して迎える予定であり、首脳会談が実現し、韓日関係の改善に役立つことを願うなどと話したという。 一方、金会長は、「両国の懸案があまりにも難しいことが多く、問題改善のための最低限の成果が得られるという前提で両首脳が会談することが韓日関係改善に役立つという意見を伝えた」と述べた。 また、成果を得る見込みがない状態で形式的に会談し、あいさつだけを交わせば、両国国民の失望がさらに大きくなり、関係改善には役立たないという韓国側の見解も伝えたという。 ただ、金会長は日本側に伝えた自身の見解については青瓦台(大統領府)の公式の立場ではなく、政府当局や政界関係者の一般的な考えであると補足した。 金会長はまた、自民党の二階俊博幹事長と25分程度面談したとし、二階氏が五輪開会式に合わせ文大統領が訪日することに期待を示し、首脳会談については、時間や形式より、両国の国民に希望を与える内容になることが望ましいと述べたと紹介した。 日韓議連との合同幹事会や二階氏との面談を通じ、韓日首脳会談の開催実現が両国政界の共通認識になったかについては、「首脳会談自体がうまくいけば良いという前提で対話したと見てほしい」と指摘。その上で、日本側は成果にこだわらず文大統領の訪日を望み、韓国側は成果がなくあいさつだけで終われば、関係悪化につながる可能性があるため、成果を得るために両議連が努力しようと強調したと説明した。
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