日米・米韓それぞれの首脳会談に対して、中国政府が異なる態度をとっている(画像提供:wowkorea)
日米・米韓それぞれの首脳会談に対して、中国政府が異なる態度をとっている(画像提供:wowkorea)
今回の米韓首脳会談では、「台湾海峡、南シナ海」という中国の核心利益について言及されたが、中国政府は意外にも「静か」である。日米首脳会談の時とは異なり、中国政府は公式的な立場を示していない。

中国は、隣国である韓国が “本格的に反中路線に合流するか”に関して、米韓首脳会談に誰よりも注目していた。会談後の22日から二日間が経つが、中国最大ポータルサイト“バイドゥ(百度)”では「米韓首脳会談」のトピックが、リアルタイムの人気検索語の上位にあがっているほどだ。

米韓両首脳は21日(現地時間)、会談後の共同声明で「我々は南シナ海およびその他の地域における平和と安定、合法的で妨害を受けない商業および航行・上空飛行の自由を含めた国際法の尊重を維持することを約束した」とし「ジョー・バイデン米大統領とムン・ジェイン(文在寅)韓国大統領は、台湾海峡での平和と安定維持の重要性を強調した」と示した。

また 文大統領は共同記者会見で「両岸(中台)関係の特殊性を認識しながら、(米韓)両国が共に協力していくことにした」と、直接 “中台関係”について言及した。

このことに対して 中国官営メディア“環球時報”は「内政干渉だ」と報じ、中国のネットユーザーたちもSNSで非難した。

しかし 中国政府はきのう(23日)現在まで、特別な発表をしていない。中国外務省は日米首脳会談の共同声明が出された翌日には、報道官を通じて その立場を示している。

この時 中国外務省は「尖閣諸島は中国の領土」「香港・新疆ウイグル問題は、中国の内政」であり、「国際関係の基本準則を深刻に違反したものだ」と強く非難した。

今回の米韓共同声明において「台湾」が直接 言及されたことは異例であるが、「中国」と関連した単語のレベルが全体的に調節されていたことが、中国による反発が成されなかった理由だとみられている。

また それ以外にも 中国が反発しない理由として、中国が 韓国との関係を これまで以上に重要視しているためだという見方もある。日本・オーストラリア・インドにつづきEU(ヨーロッパ連合)まで反中基調を示す中、中国は 韓国との外交が重要な状況となっている。

中国官営“新華社通信”傘下の“参考消息網”は23日「韓国は 米国と新型コロナウイルス感染症ワクチンの委託生産の締結を望んでいて、また 北朝鮮との核交渉をするために、米国が必要としているものを提供したのだ」と解釈した。

また「もちろん 中国には、中韓間の関係をきちんと守護する自信と方法が十分ある」とし「米国の妨害により 中韓関係が傾くことのないようにするが、結局 大勢(たいせい)は誰も止めることができない」と強調した。

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