就任4周年を迎えた韓国の文在寅大統領は、南北対話を再開させることができるのだろうか(画像提供:wowkorea)
就任4周年を迎えた韓国の文在寅大統領は、南北対話を再開させることができるのだろうか(画像提供:wowkorea)
就任4周年を迎えたムン・ジェイン(文在寅)韓国大統領の最全盛期は、就任初期、南北関係に「爽やかな風」が吹いていたからだ。

キム・ジョンウン の最新ニュースまとめ

就任初期にキム・ジョンウン(金正恩)北朝鮮労働党総書記と3回にわたり首脳会談を行ない、歴史上初めての米朝首脳会談まで導いたことで、文大統領の国政遂行支持率は最高値に達していた。ただキム総書記との首脳会談をためらわなかったドナルド・トランプ米国大統領(当時)が、ハノイでの米朝首脳会談で「会談決裂」を宣言し、その後の大統領選敗北により再選に失敗したことで、対北政策は「一大変革」を迎えている。特別な成果のない状態で 文大統領は任期1年を残し、「大転換」を予告した。ただ 米朝・南北対話の再開を通じて、朝鮮半島平和構想を正常軌道に乗せることができるかは、依然として「未知数」である。大小の対内外的悪材料により、「茨の道」を行くものと分析されている。

文大統領は今年1月の新年記者会見で「政府は ジョー・バイデン米政権の発足に合わせて米韓同盟を強化する一方、膠着している米朝対話と南北対話で大転換をなせるよう、最後の努力をしていく」と抱負を明らかにしている。今月21日に予定されている米韓首脳会談が、その分水嶺となるものとみられる。

韓国政府は、トランプ前大統領とキム総書記が交わした「シンガポール合意」を、バイデン政権が完全に受け入れてくれることを望んでいる。最近 米メディアで「バイデン政権が シンガポール合意の“継承”とともに、北朝鮮の非核化において“段階的協議”を追求している」という内容の報道が出たことで、肯定的な気流が感じられてもいる。

文大統領としては 今回の米韓首脳会談で、北朝鮮と米国両方に対して 説得力のある提案をする可能性が高い状況である。北朝鮮と米国が 共に対話のテーブルにつくようにすることが、韓国政府の「第1次の目標」となる公算が高い。

ただ 北朝鮮が文政権に対して強い不信のシグナルを送り続けていることから、朝鮮半島の平和の雰囲気が作られるかは依然として「未知数」である。

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