「親の写真を流して悪口」…Zoom利用したいじめまで登場=韓国(画像提供:wowkorea)
「親の写真を流して悪口」…Zoom利用したいじめまで登場=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国でスポーツ界と芸能界を中心に有名人の過去の学校暴力(ハクポク)やいじめを告発する「学校暴力MeToo」の動きが連日続く中、学校現場では物理的な校内暴力は減る傾向だが、オンライン空間で行われる「サイバーいじめ」はますます深刻になっているという。

28日、教育界によると、サイバーいじめはディスコード・アスク・カカオトーク・インスタグラムなどのソーシャルメディア(SNS)を中心に広がっている。コロナの影響で、各級学校で実施されているオンライン授業に関連した暴力も頻繁に発生している。

仁川のある中学校のパク・ジョンヒョン教師は「暴力やいじめは学校の中で行われる場合がほとんどでだったが、最近はオンライン活動が多くなり、いくつかの学校や地域をまたいだものも発生するようになった」と指摘した。

学校や住む所が違ってもSNSを通じて交流するケースが多いが、いじめにつながる場合、「ターゲット」と指定された学生を多ければ数十人がオンラインで集団攻撃する。その学生のSNSページを集団で誹謗したり、団体チャットルームに招待して悪口をいうことも多いとパク教師は説明した。

特に音声チャットのSNSであるディスコードで行われるいじめが深刻である。ディスコードは参加者がお互いに声で話すことができ、写真や動画など画面を共有する機能も備えている。「ゲーム用メッセンジャー」として有名で10代の利用者が多く、いじめの温床と指摘されている。

パク教師は「加害生徒がSNSから得た学生の写真や住んでいる場所、在学中の学校などの個人情報をディスコードに流布したり、集団でリンチを加えることが多い」とし「さらに被害生徒の親の名前まで調べて悪口を言ったり、親の写真を流布して嘲笑するケースまである」と述べた。

コロナ渦でオンライン授業が続く状況で、ズーム(Zoom)をはじめとしたリアルタイムのビデオ会議プログラムもいじめに悪用されている。

ソウル中学校での生活指導部長として勤務するキム某教師は『ズームの授業で学生の姿をキャプチャして外見の悪口を言ったり、背後に見える家の様子をみて「貧しい家だ」とからかったりする』と述べた。

現場の教師たちは、物理的なダメージを与えるいじめは徐々に減少傾向を見せているが、サイバーいじめはますます面が多様化しており、対応が容易ではないと悩みを打ち明けた。

パク教師は「生徒が使うオンラインプラットフォームがあまりにも多く、流行が次々に変わっており、サイバーいじめがどのように行われているかを把握することが難しい」とし「教育委員会の研修もオンラインについては最新情報に追いつくことに限界がある」と述べた。
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