AIチャットボット「イルダ」(同社提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
AIチャットボット「イルダ」(同社提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国のスタートアップ「SCATTER LAB」が開発した人工知能(AI)チャットボット(自動対話システム)「イルダ」を巡り、同社がイルダの開発過程で個人情報を無断で利用したと訴える利用者がデータの廃棄とサービスの終了を求める請願を青瓦台(大統領府)のホームページに投稿した。 イルダは先月23日にサービスを開始した。自然な対話が注目を集め、2週間で約75万人の利用者を集めた。たが、性的・差別的な発言や個人情報流出などが問題となり、SCATTER LABは今月11日、「(イルダが)特定の少数集団に差別的な発言をしたことを謝罪する」として、「サービスを暫定的に停止し、差別的な発言がなくなるよう改善する」と発表した。 個人情報の流出を主張した利用者は請願で、「SCATTER LABは『恋愛の科学』の利用者のデータを告知や同意なく、プラットフォームの外に持ち出し、『イルダ』として事業化した」と主張した。恋愛の科学は恋人と交わした対話を打ち込むと対話のパターンを分析し、愛情度を数値化するアプリだ。SCATTER LABが2016年にリリースした。SCATTER LABは恋愛の科学で集めた対話約100億件のデータを基にイルダを開発したと明らかにしていた。請願では「(恋愛の科学の)利用者と対話をした知人の個人情報まで流出した」と訴えている。 恋愛の科学の利用者約300人は集団訴訟を準備している。
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