現代自動車蔚山工場で、鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ会長の説明を聞きながら視察する文大統領=30日、蔚山(聯合ニュース)
現代自動車蔚山工場で、鄭義宣(チョン・ウィソン)現代自動車グループ会長の説明を聞きながら視察する文大統領=30日、蔚山(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は30日、現代自動車蔚山工場を訪れ、2022年を未来の自動車の大衆化元年として普及を急ぐとし、25年までに電気自動車(EV)や燃料電池車(FCV)など環境にやさしいグリーンモビリティーに20兆ウォン(約1兆8500億円)以上を投資する計画を明らかにした。 文大統領はEVメーカーの米テスラが世界の自動車メーカーを抜いて企業価値1位になったとしながら、未来の自動車は自動車産業の勢力図を完全に塗り替えていると説明した。 政府が発表した韓国版ニューディール事業に関連し、文大統領が現場を訪れたのは今回で7回目。同事業のグリーンニューディールにはグリーンモビリティーが含まれる。 文大統領は、韓国は30年に未来の自動車で競争力1位となる目標に向けて着実に歩んでいるとして、今後5年が未来の自動車の市場をリードするために最も重要な時期になるとの考えを示した。 また、▼未来の自動車の普及拡大▼輸出主力産業の育成と雇用拡大▼未来の自動車を中心とした産業生態系(エコシステム)への転換――を3大育成戦略として打ち出した。 文大統領は25年までにEV113万台、FCV20万台を普及させ、北米、欧州、中国市場への進出を促進するとした上で、2次電池の素材・部品・装備(装置や設備)を年間売上高13兆ウォンの新産業として育てると表明した。  また自動運転車で27年に世界初となるレベル4(高速道路など一定の条件下での完全自動運転)の商用化を目指すほか、事業支援団を作って30年までに自動車部品メーカー1000社が未来の自動車事業に転換できるよう支援すると明らかにした。
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