世界保健機構(WHO)は「ワクチンの“民族主義”は、新型コロナウイルス感染症の蔓延事態を延長させるだろう」と警告した。新型コロナワクチンの接種は来年中頃まで不可能だという見解も同時に伝えた。

特定国家については言及しなかったが、新型コロナワクチンの開発“スピード戦”を繰り広げている米国と中国、ロシアを指して発言したものとみられる。

4日(現地時間)ロイター通信によると、テドロスWHO事務局長はこの日の会見で「ワクチン“民族主義”は、大流行への対応を遅らせるだけだ。世界各国が力を合わせて新型コロナを退治するべきだ」と語った。

テドロス事務局長は「78の高所得国家たちが“COVAXイニシアティブ”に参加している」とし「この国々は、これにより世界最大のワクチン・ポートフォリオに近づくことができた」と伝えた。

WHOと世界ワクチン免疫連合(GAVI)は、公正でグローバルなワクチン供給を掲げ“COVAXイニシアティブ”を提案し、ここに日本、韓国、ドイツなど172か国が参加している。

しかし米国は去る1日「腐敗し中国寄りのWHOが主導するプロジェクトによる拘束を受けない」として、“COVAXイニシアティブ”への不参加を宣言している。

WHOはまた、新型コロナワクチンの接種が来年中頃まで不可能であると予想し、その効果と安全性に対する厳格な点検が必要だと伝えた。

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