北朝鮮キム・ジョンウン(金正恩)委員長の実妹キム・ヨジョン(金与正)朝鮮労働党第1副部長の談話が話題だ。13日、韓国の脱北者団体から北朝鮮へのビラ散布について、「確かに南朝鮮の奴らと決別する時が来た」としながら、南北共同連絡事務所の撤去と武力挑発の可能性を言及したこと。

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 彼女は「我らはすぐに、次の段階の行動をとる」とし「次の対敵行動の行使権は、我が軍隊の総参謀部に渡そうとしている」と明らかにした。

 次は14日、労働新聞に掲載された金与正第1副部長の13日付け談話全文の直訳。

 
 私は昨日、我が統一戦線部長が出した談話に全的な共感を表する。

 2年の間に出来なかったことを直ぐに出来る能力と器がある奴らならば、北南関係が未だにこのような状態だろうか。

 いつ見ても、いつも一歩遅れて取らぬ狸の皮算用をする奴らの常習的な言葉に耳を澄ませたり、形式に過ぎないお決まりの言動を決して信じてはならず、裏切者たちとゴミたちの罪の行動を絶対に許してはならない。

 我が祖国の象徴であり、偉大な尊厳の代表者である委員長同志の絶対的な権威をあえて触り、神聖な我が地域に汚物を突きつけたゴミらとその妄動を黙認した者に対しては、世界が壊れる余地があっても、終わりを見ようと立ち上がった全人民の一致した声は、今、日々強まっている。

 裏切者とゴミらが犯した罪の対価を一つ一つ受取らなければいけないという判断と、それに応じて立てた報復計画は、対敵部門の事業の一環ではなく、我ら内部の国論として、確固に固まった。

 奴らが何をしたのか、絶対に傷ついてはいけない何を間違って傷つけたのかを骨が痛いほど知らせるべきである。

 聴く耳の鈍い奴らが『脅迫用』と誤算したり、それなり我らの意中を評価し、勘違いするような談話を発表するより、今は連続的な行動で報復しなければならない。

 確実に南朝鮮の奴らと決別する時になったようだ。

 我々は、直ぐ次の段階の行動をとる。

 私は委員長同志と党と国家から与えられた私の権限を行使し、対敵事業連関の部署に次の段階の行動を決行する事を指示した。

 遠からず役に立たない北南共同連絡事務所が跡形もなく崩れる悲惨な光景を見ることになるだろう。

 南朝鮮当局が疑問に思うその次の我らの計画についても、この機会に暗示するなら、次回の対敵行動の行使権は、我が軍隊の総参謀部に渡そうとする。

 我が軍隊も、人民の怒りを多少なりとも冷ましてくれる何かを決心し断行すると信じる。

 ゴミは汚物箱に捨てるべき。

 主体109(2020)年6月13日

 平壌
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