2018年の釜山モーターショーの様子(資料写真)=(聯合ニュース)
2018年の釜山モーターショーの様子(資料写真)=(聯合ニュース)
【釜山聯合ニュース】韓国南東部・釜山の展示コンベンションセンター・BEXCOで5月末に開催される釜山国際モーターショーが、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大と輸入車ブランドの不参加という二重の試練に直面していることが、12日分かった。  釜山市とBEXCOによると、5月28日に開幕予定のモーターショーは現在のところ日程を変更せずに開催する計画だ。だが、新型コロナウイルス問題の影響で大規模イベントの開催自体にリスクがある上、グローバル完成車メーカーの参加も不透明な状況となり、開催に支障が出ることが懸念される。 釜山市は、新型コロナウイルスの流行は気温が上昇する4月以降に収まると見込んでいるが、完全な終息までは相当な時間がかかるとみられ、5月末に開幕する釜山モーターショーも一部影響を受ける可能性が高い。4月に開かれる予定の北京モーターショーも、開催可否は不透明だとされる。  釜山市とBEXCOは事態を注視し、状況に応じて必要な措置を取った上でイベントは予定通り開催するとの立場だ。 こうした中、輸入車ブランドの参加が低調なことも釜山モーターショーの開催の足かせになっている。 韓国で輸入車販売トップのメルセデス・ベンツ・コリアは先ごろ、主催者側に今年のモーターショーへの不参加を通知した。同社は各地域でのモーターショー参加を控えるようにとのドイツ本社の指針に従って不参加を決めたという。  フォルクスワーゲン(VW)も排ガス規制を不正に逃れた事件以降、本社があるドイツで開かれるモーターショーと自社のイベントのみに参加し、海外のモーターショーには参加していない。  釜山モーターショーの常連である日本の自動車メーカーも、今年の参加は不透明だ。昨年は日本製品の不買運動の影響で、韓国での販売が70~80%急減。高額の費用をかけてモーターショーに参加するのは難しい状況だ。 現在までに参加が決まっている輸入車ブランドはBMWとミニ、キャデラック程度だとされる。 釜山市の関係者は「伝統的にモーターショーは新車を世界の舞台で紹介し、PRする窓口の役割をしてきたが、次第にこのような機能が色あせている」とし、「釜山モーターショーも、新車紹介に集中するよりは自動運転車やエコカーなど自動車の未来トレンドを紹介し、自動車部品産業との連携性を高める方向に進む計画だ」と説明した。 
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