式典で演説する文大統領=16日、昌原(聯合ニュース)
式典で演説する文大統領=16日、昌原(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日、南部にある慶南大(慶尚南道・昌原)で開催された「釜馬民主抗争」40周年の記念式典に出席した。釜馬民主抗争は朴正熙(パク・チョンヒ)政権が独裁体制を敷いた「維新独裁」に反発して、1979年10月16日から5日間、釜山と馬山(現在の昌原市)で起こった民主化運動。それから40年を迎えた今年、10月16日が新たに国家記念日に指定されたことを受け、初めて政府が式典を主催した。  青瓦台(大統領府)は、釜馬民主抗争が4・19革命(4月革命、1960年)、5・18光州民主化運動(光州事件、1980年)、6・10民主抗争(6月民主抗争、1987年)と並ぶ韓国の4大民主抗争に位置付けられたと説明した。 この日式典が開催された慶南大は、釜山で始まった市民抗争が馬山で広がる出発点となった場所だ。当時、同大図書館前に集まった学生は、校門が閉ざされたことから塀を乗り越えて馬山市内に行き、市民と共に「維新撤廃」を訴えるデモを繰り広げた。 文大統領は式典での演説で、40年前に民主化を目指して闘って犠牲となった人たちと関係者に対し、政府を代表して正式に謝罪した。また「釜馬民主抗争は維新独裁を崩し、6月民主抗争へとつなげていった、偉大な市民抗争」と評価した。 式典には釜馬民主抗争の参加者やその家族などの関係者、釜山と昌原の芸術家、民主化運動団体の代表などが出席した。金命洙(キム・ミョンス)大法院長(最高裁長官)や劉南碩(ユ・ナムソク)憲法裁判所長、権純一(クォン・スンイル)中央選挙管理委員長、兪銀恵(ユ・ウンヘ)社会副首相兼教育部長官、陳永(チン・ヨン)行政安全部長官、地元の自治体首長らも参列した。 
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