韓米は合同軍事演習の規模を縮小して実施しているが、北朝鮮は非難を続けている(イラスト)=(聯合ニュース)
韓米は合同軍事演習の規模を縮小して実施しているが、北朝鮮は非難を続けている(イラスト)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の対外向けラジオ、平壌放送は14日、北朝鮮の飛翔体発射は2018年9月に南北が結んだ軍事分野の合意に対する違反ではなく、「正常な訓練計画」に従うものと主張しながら、米国と合同軍事演習を進める韓国こそが軍事合意に違反していると指摘した。

 北朝鮮は4日と9日に短距離ミサイルとみられる飛翔体を発射し、北朝鮮メディアは「火力打撃訓練」を実施したと報じた。これを韓国の軍当局が南北軍事合意の趣旨に背くとしたことに対し、平壌放送は「米国との隠ぺいされた敵対行為にしがみつき北南(南北)軍事合意を蹂躙(じゅうりん)することで、発言する資格をすでに喪失した者たちの厚かましい愚痴」と非難した。韓国の軍部こそが南北軍事合意違反の張本人としながら、韓米が従来の大規模な指揮所演習に代えて今年3月に実施した新演習「19―1同盟」と、8月に実施予定の「19―2同盟」に言及した。

 同放送は火力打撃訓練を「わが軍隊の正常な訓練計画に基づき、われわれの領海圏内で進行されるもの」と主張。さらに「米国と日本も今回の火力打撃訓練を中長距離ミサイル発射でも大陸間弾道ミサイル発射でもないため、約束違反でないという立場を示した」と強調した。

 北朝鮮は4日の飛翔体発射後、これは韓米軍事演習に対する「正常かつ自衛的な軍事訓練」と強調してきた。その延長線上で韓国の責任論を際立たせる意図とみられる。


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