首席秘書官・補佐官会議で発言する文大統領=21日、ソウル(聯合ニュース)
首席秘書官・補佐官会議で発言する文大統領=21日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は21日の首席秘書官・補佐官会議で朝鮮半島問題と関連し、「われわれは見物人ではない」とし、「われわれが状況をここまで共に導き、世界のどの国よりもわれわれにとって切迫した課題であるため、最後まで成功させるためにわれわれがすべきことも、できる役割も大きい」と述べた。 また、「最後まで成功させるのがわれわれの役割」とした上で、「われわれにとっては国家と民族の未来がかかった問題」と強調した。 文大統領は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の訪中に続き、金委員長の側近の金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長が訪米し、ポンペオ国務長官やトランプ大統領と会談したことなどに触れ、「今回の会談結果に双方が満足しているとする肯定的な評価を米国から聞いている」と伝えた。 また「特にトランプ大統領が非核化とは異なる問題について、多くの進展があったと評価しているほか、スウェーデンでは実務対話が続き、韓国も参加している」とし、「2月末に開かれる2回目の朝米(米朝)首脳会談の見通しを明るくする良い知らせ」と話した。 金英哲氏の訪米を機に朝米首脳の再会談が2月末に予定されて以降、文大統領が再会談について直接言及したのは初めて。朝米を中心に非核化交渉が進む状況で文大統領が朝米首脳による非核化交渉の結果について肯定的な見通しを示したという点で注目される。 また文大統領は国民がこの状況をどのように捉えているのか気になるとし、「差しあたっての関心事は2回目の朝米首脳会談の結果だが、結果はあらかじめ知ることができなくても、一つ明らかなのは朝鮮半島を取り巻く国際政治状況が急変しているということ」と指摘。「1953年の(朝鮮戦争)休戦以降、初めて訪れた二度とない機会をわれわれは絶対に生かさなければならない」とし、「今回の機会にわれわれは必ず北の核問題を平和的に解決して、揺らぐことのない平和を構築し、平和をわれわれの経済のチャンスにしなければならない」と強調した。 その上で、「そこに至る具体的方策については、無数の異なる考えがあると思われるが、大きい方向と目標については国民の気持ちが一つになってほしいと願う」とし、「政界もこの問題だけは党派の枠を越え、国家的大義の観点で臨んでほしい」と呼びかけた。
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