金剛山に向かうため、集結地の花津浦峨山休憩所に到着した玄貞恩氏(中央)=18日、高城(聯合ニュース)
金剛山に向かうため、集結地の花津浦峨山休憩所に到着した玄貞恩氏(中央)=18日、高城(聯合ニュース)
【金剛山聯合ニュース】北朝鮮南東部の景勝地、金剛山の観光開始から20年になることを記念する南北合同行事が18日、同山で2日間の日程で始まる。 行事は金剛山観光事業を手掛ける韓国の現代グループと北朝鮮の朝鮮アジア太平洋平和委員会の共催。北朝鮮で金剛山観光記念行事が開かれるのは2014年以来となる。 1998年に始まった金剛山観光は2008年に韓国人観光客が北朝鮮兵により射殺された事件を受けて中止となっている。 今回の行事には韓国から現代の玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長らグループ関係者約30人や招待客、取材陣などの計約100人が、北朝鮮からは約80人が出席する。韓国参加者の中には与党「共に民主党」の安敏錫(アン・ミンソク)議員や野党「民主平和党」の朴智元(パク・ジウォン)議員ら現職国会議員6人も含まれている。 国際社会の対北朝鮮制裁が続いているため、行事で金剛山観光再開問題が具体的に取り上げられる可能性は大きくないが、南北の経済協力や交流などについて意見交換が行われるとみられる。 金剛山観光事業は、現代グループ創業者の故鄭周永(チョン・ジュヨン)名誉会長が1989年に北朝鮮側と共同開発に道筋をつけ、その5男で玄氏の夫の故鄭夢憲(チョン・モンホン)元会長が1998年に朝鮮アジア太平洋平和委員会側と事業の実施に向けた合意書を締結。同年11月18日に韓国北東部の東海港から約1400人を乗せた金剛山観光船「現代金剛号」が出港した。 2003年には陸路を利用した観光が始まり、観光ルートも拡充された。2008年7月に事業が中断されるまで、現代グループによると約195万人の韓国人と外国人観光客が金剛山を訪れた。 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が今年9月の南北首脳会談で発表した「平壌共同宣言」には「南と北は条件が整い次第、開城工業団地と金剛山観光事業をまず正常化する」と明記された。
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