訪朝結果を報告する文大統領=20日、ソウル(聯合ニュース)
訪朝結果を報告する文大統領=20日、ソウル(聯合ニュース)
◇文大統領「朝米対話再開の環境整った」 年内の終戦宣言に意欲 3日間の訪朝を終えた韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日午後、ソウル市内に設置されたプレスセンターで国民向けに訪朝結果を報告した。文大統領は北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)との首脳会談について「朝米(米朝)間の対話が再開される環境が整ったと思う」と述べ、韓米、朝米首脳会談を経て、年内に朝鮮戦争の終戦宣言を行うことに意欲を示した。訪朝の主要目的の一つだった朝米対話の突破口につながる成果が得られたと判断。非核化交渉の進展に弾みをつけ、その勢いを終戦宣言までもっていきたい考えだ。◇トランプ氏 朝米首脳会談・終戦宣言に応じるか 北朝鮮・平壌で開かれた南北首脳会談を機に、朝米間の非核化対話が新たな局面を迎えようとしている。歩み寄りを見せる北朝鮮の金正恩国務委員長にトランプ米大統領がどう応じるか、注目を集める。トランプ氏は南北首脳会談の結果に前向きな反応を見せ、ポンペオ米国務長官を通して朝米交渉を再開する方針を示した。トランプ氏が金委員長の本気を認めたのかは、2回目の朝米首脳会談の早期開催と年内の終戦宣言が実現するかどうかで推し量ることができそうだ。◇北朝鮮メディア 南北首脳の白頭山訪問を報道 北朝鮮の朝鮮中央通信は21日、韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩国務委員長が夫人同伴で朝鮮半島最高峰の白頭山に登頂したことを伝えた。同通信は「北南(南北)首脳が民族の象徴である白頭山に一緒に登り北南関係発展と平和繁栄の新たな時代に確かな跡を刻んだことは、民族史に特記すべき歴史的な事変」と強調した。◇陸海空の武力不行使に南北合意 軍縮議論にも期待の声 韓国と北朝鮮は18~20日に平壌で開かれた首脳会談で「板門店宣言の履行に向けた軍事分野合意書」を採択した。陸海空軍を網羅する事実上の不可侵合意を結んだことになる。その通り履行すれば、恒久的な平和の定着に向けた軍縮議論にもつながるとの見方が出ている。軍事境界線(MDL)付近に集中する兵力と兵器の削減に向けた協議は、この合意書に基づき稼働される「南北軍事共同委員会」で進められる見通しだ。
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