「f(x)」ソルリ
「f(x)」ソルリ
女性アイドル「少女時代」の妹分として有名な「f(x)」。中国や台湾系アメリカ人メンバーが所属する多国籍K-POPガールズグループである。その「f(x)」で最も人気のあるメンバー、ソルリが芸能活動を中断することになった。
理由は、「精神的苦痛」による「心の病」を癒すためだという。

ソルリ(元f(x)) の最新ニュースまとめ

 先日は新曲「Red Light」をリリースし、大胆なイメージ・チェンジに成功し、カムバック活動も順調そうに見えた「f(x)」。
しかし、チームの「華」であるソルリ(f(x))は、ステージの裏で想像を絶するストレスと戦っていたようだ。

 一体何が彼女を芸能活動中断させるほど、窮地に追い込んでしまったのか。

 韓国では悪質な書き込みやデマによる精神的なショックから立ち直れなかった芸能人たちが自殺してしまう事件も何度か起きているが、ソルリの場合もそれに似たような被害だと言えそうだ。

 被害の始まりは、やはりネット上からだった。

昨年、人気ヒップホップデュオ「ダイナミック・デュオ」チェザとの熱愛説がオンライン上に広まったことが、ことの始まりだ。
 当時、同じ色、同じデザインのカップル靴を履いてデートを楽しむ2人の写真と動画が撮られ、SNS上でも急激に拡散してしまったのだ。

 しかし、当時、2人の所属事務所は「仲良しの先輩・後輩の関係で、恋人関係ではない。」と、交際説を全面的に否定した。
反面、ファンやネットユーザーたちの疑問の声は高まる一方で、「うそつき呼ばわり」に近い非難の矢先はソルリ本人に向けられるようになった。

 当時の彼女関連のネットには、20歳前半のアイドルからすれば目を覆いたくなるような誹謗中傷的な書き込みやコメントがついてまわっていた。

 この時期にソルリは、腹痛を訴え、病院で応急治療を受けていた。病名は「ストレス性腹痛」。これがまたSNS上に広まってしまい、一部のアンチファンたちはこの情報をセクハラ的な記事に捏造して流布した。

そして、6月には交際相手とされる「ダイナミック・デュオ」チェザが財布を亡くしてしまい、その中に入っていた2人のプリクラ写真がまたもネット上に流出され、交際説が確定する流れとなった。

 プリクラの様子は、明らかにカップルの雰囲気そのものだったので、さすがに所属事務所もダンマリ。当然、ネット上では2人の熱愛説が再燃し、「プリクラ」が動かぬ証拠となったことで、ソルリへの悪質なコメントも再び表れはじめた。

 何より楽しいはずの青春時代の「恋愛」が、人気アイドルにとっては、耐え難い試練となってしまったのだ。

 そんな中、幸いな事に所属事務所の「SMエンタテインメント」は彼女の精神状態を考慮し、休養を与えた訳だ。

 通常、交通事故や怪我など、物理的な理由でない限り、契約に反して芸能活動を休止することは難しいとされているが、SM社は所属アーティストの意見を優先し、今回の発表に踏み切った。

 同社は公式発表で「慎重な議論の末、本人の意思を尊重すると同時に、アーティストを保護する立場から、しばらくの間休息を取らせる予定だ。」とコメントしている。

一見華やかに見える「アイドル」という職業だが、スターになって「FA権」を獲得するまでは、所属事務所の「一商品」に過ぎないもの。マネジャーから与えられるスケジュールに従わなければ、「契約違反」で多額の損害賠償を請求されることすらあり得る。

 だからこそ、今回のような事務所の裁量によるケース・バイ・ケースの判断が大事になってくるのだ。ファンには羨望の目で見られ、取引先にはチヤホヤされがちな人気アイドルたちを管理し、心身ともに保護することは所属事務所にしかできない。とくに、男性よりメンタルが弱いとされている女性アーティストの場合はなおさらのことである。

 8月15日に韓国で開催される「SMエンタテインメント」のファミリーコンサートには、ソルリ抜きの「f(x)」が出演する予定で悔しいが、一刻も早く、「アンチファン」のトラウマから立ち直って欲しいと、祈るばかりだ。


f(x)_Red Light_Music Video
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