スペイン出身のマリアさんは、1946年にマヨルカオーケストラ指揮者として赴任した安さんと結婚、1965年に安さんが59歳で世を去った後も韓国国籍を持ち続けた。2002年韓日サッカー・ワールドカップ(W杯)準々決勝の韓国対スペイン戦の前には、「私は韓国人で、スペイン戦で韓国が勝つことを願うのは当然。韓国が試合に勝つたびにとても幸せに思う」と語り、夫の祖国への格別な愛情を示している。
2005年の訪韓時には、それまで問題になっていた「愛国歌」の著作権を韓国政府に無償で寄贈している。また翌年12月に「安益泰誕生100周年記念音楽会」に出席するため三女とソウルを訪れた際も、「夫がそうだったように、わたしたちも常に韓国を懐かしく思っている」と述べた。
安さんはマリアさんと結婚後にスペイン国籍を取得、主に欧州を舞台に活動した。韓国を訪れることもあったが、マヨルカ島で生涯を終えている。
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