ソン・タムビ=(聯合)
ソン・タムビ=(聯合)
韓国歌手ソン・タムビ、華やかな外見に比べると、声質やリズム感など歌手としての生まれつきの才能はどちらかというと劣る。それでもデビュー前から歌謡界関係者の間でスター株として注目されてきたのは、スレンダーで目を引く容ぼうに加え、3年半の準備期間を経てボーカルとダンスの実力が目を見張るほど伸びたためだ。

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昨年6月のデビューシングルの成績はさほど十分とはいえない。タイトル曲『Cry Eye』が彼女の声質には合わないという指摘や、“女Rain(ピ)”と呼ばれる新人にしては物足りないとの酷評も一部ではあった。こうした中で7つの広告に出演し、クランピングダンスなどパワフルなダンスで魅せることでほかの女性歌手とは差別化できたため、自分に合う曲にさえ出会えれば注目されると信じて疑わなかった。

そうして約1年、ソン・タムビは今や歌謡界の“It girl”で通じる。MBCのバラエティ番組の人気コーナー<私たち結婚しました>にモデル出身のマルコと仮想夫婦として登場し認知度を上げつつあり、2枚目のミニアルバムのタイトル曲『ミチョッソ(狂った)』のヒットの流れに乗っている。

このほどインタビューに応じた彼女は、ボーカルとダンスの才能に生まれついていたらとの質問に、「ラッキーなことに持つものは努力する姿勢。歌とダンスのうち1つでも才能に恵まれていたら、多分“遊んでいる”というイメージにされていたと思う」と笑った。昔はとにかく一生懸命する道しかないと考えていた。それが数年間トレーニングをするうち、楽しくなければ挫折してしまうと思うようになり、あるダンスのジャンルに飽きれば別のダンスを習うというように新しいものを追い続けたところ、スケジュール消化後にさらに5時間練習してもつらくはなくなっていた。ステージで呼吸が乱れる部分も鍛えられたという。

新曲『ミチョッソ』は、“ミチョッソ”という言葉が同じメロディーで繰り返される中毒性のある曲。彼女は長い足を開いて逆向きにいすに座り、胸や頭を少しずつ揺らしながら気品あるセクシーさをアピールする。まるで女性性の強い男性が踊っているかのようだ。<私たち結婚しました>ではこのダンスをマルコにせがまれ、困りつつも海辺でパフォーマンスを披露。自ら愛敬がないという彼女、バラエティ出演に悩みもいろいろありそうだ。

自分の立ち位置については、ブレークするのとしないのの中間だと表現する。「自ら破るべき部分は自分自身との戦い」で、いろいろ考えることが多いのに、さらに悩みは出てくる。そんな彼女が尊敬するのは、常に変身を怠らない先輩歌手、女優のオム・ジョンファなのだという。
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