昨年6月のアジア安全保障会議に合わせて会談した韓米日の国防相(資料写真)=(聯合ニュース)
昨年6月のアジア安全保障会議に合わせて会談した韓米日の国防相(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は1日、李鐘燮(イ・ジョンソプ)同部長官が2~4日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議(シャングリラ会合)に出席すると発表した。李氏は会議に合わせ、韓日、韓中、韓米日の国防相会談を開催する予定だ。 韓米日の国防相会談では、北朝鮮のミサイルに関する警戒情報の3カ国の共有体制構築を議論するとみられる。 現在、韓国と米国は警戒情報をリアルタイムで共有しており、米国と日本も情報の即時共有体制を取っている。だが、韓国軍と日本の自衛隊の間にはこうした体制が整っていないため、韓日は米国を介して情報を共有している。 韓日国防相会談は2019年11月以来の開催となる。両国の国防交流拡大の妨げとなっている自衛隊哨戒機を巡る問題が主な議題として扱われる見通しだ。 この問題は文在寅(ムン・ジェイン)前政権時代の18年12月に起きた。日本側は、朝鮮半島東の東海で遭難した北朝鮮漁船を捜索していた韓国海軍の艦艇が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したと主張し、証拠として哨戒機から撮影した映像を公開した。韓国側はレーダー照射はなく、むしろ哨戒機が艦艇周辺を低空で威嚇飛行したと反論。双方の主張は平行線をたどり、国防当局間の交流も途絶えた。 一方、約半年ぶりの開催となる韓中国防相会談で、韓国側は北朝鮮の核・ミサイル挑発が域内の平和と安定を損なう行為であることを明確にし、北朝鮮が挑発をやめるよう中国に建設的な役割を求めるとみられる。中国は国連安全保障理事会で北朝鮮への追加制裁に反対するなど北朝鮮の挑発を実質的に黙認しており、会談でどのような姿勢を示すかが注目される。
Copyright 2023YONHAPNEWS. All rights reserved. 40