「タダ」の違法性を巡る裁判で無罪判決、創業者は革新を妨げるものと主張=韓国(画像提供:wowkorea)
「タダ」の違法性を巡る裁判で無罪判決、創業者は革新を妨げるものと主張=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国最高裁判所は、違法なタクシー営業で起訴されていた配車サービス「タダ」を展開するソーカーのイ・ジェウン前代表と、同VCNCのパク・ジェウク代表に対し、無罪判決を下した。これに先立ち行われた第1審と第2審でも裁判所は「『タダ』のサービスはこれまで許可されてきた、運転手のあっせんが含まれるレンタカーサービスに該当する」とし、合法と判断していた。

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2018年にサービスを開始した「タダ・ベーシック」は、ポータルサイト「ダウム」の創業者イ・ジェウン氏が設立したソーカーの子会社が、定員11人の乗り合いタクシーを活用して提供するサービスだった。運転手付きのレンタカーサービスで、タクシー免許による規制を受けずタクシーと類似したサービスが可能だった。法律の例外条項に目を付けた事業だった。乗車拒否のない便利なサービスで、利用者は1年で100万人にふくらむなど人気を集めていた。

これに対しタクシー業界が「『タダ』は違法」とし、イ代表などを検察に告発。検察もこれを受け入れ、違法サービスとして裁判に至った。

その後、政府はITを活用したモビリティサービスの事業者をタイプ1、2、3に分ける規制を施行した。「タダ」と類似のサービスは、相次ぎ事業をたたむか業態を変えるなどして市場から事実上撤退している。

イ前代表は「革新を作り出す起業家を敵とみなして起訴し、法を変えて革新を妨げようとする、既得権による態度は今回で終わりとし、これ以上あってはならない」と話している。


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