2021年8月5日に韓国人原爆犠牲者慰霊碑の前で執り行われた慰霊祭の様子(資料写真)=(共同=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2021年8月5日に韓国人原爆犠牲者慰霊碑の前で執り行われた慰霊祭の様子(資料写真)=(共同=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【東京聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が19~21日に日本の広島市で開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)に出席するのに合わせ、岸田文雄首相と共に同市の平和記念公園にある「韓国人原爆犠牲者慰霊碑」を訪問することについて、在日本大韓民国民団(民団)広島県地方本部・原爆被害者対策特別委員会の権俊五(クォン・ジュノ)副委員長は8日、「われわれ(広島の同胞社会)が願い続けてきたことで、とてもうれしい」と語った。

 韓国大統領はこれまで韓国人原爆犠牲者慰霊碑を訪ねたことはない。権氏は聯合ニュースの取材に、大統領の訪問を歴代の駐日韓国大使に要望し続けてきたと話しながら、前日の韓日首脳会談で両首脳が慰霊碑の共同訪問に一致したことを歓迎した。

 日本の首相としても1999年に当時の小渕恵三首相が訪ねて以来の慰霊碑訪問となる。権氏は「謝罪を直接口にしなくても参拝すること自体が謝罪になると思う」と述べた。

 慰霊碑は70年に広島市内に建てられた後、99年に平和記念公園内に移された。ここで毎年8月5日に韓国人犠牲者を追悼する慰霊祭が開かれている。韓国原爆被害者協会によると、植民地支配されていた時代に徴用などで朝鮮半島から日本に渡り、45年に広島で被爆した人は約5万人で、うち約3万人が死亡したと推計される。

 権氏はまた、岸田首相が韓日首脳会談後の共同記者会見で過去の徴用に関し「心が痛む思い」と言及したことに、「在日同胞の立場としては、もう一歩踏み込んでもらいたい」と述べた。


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