金融経済情報メディア、聯合インフォマックスのモニターに表示された韓国国債の利回り(資料写真)=(聯合ニュース)
金融経済情報メディア、聯合インフォマックスのモニターに表示された韓国国債の利回り(資料写真)=(聯合ニュース)
【パリ、世宗聯合ニュース】英指数算出会社のFTSEラッセルは30日(現地時間)、引き続き韓国国債をFTSE世界国債インデックス(WGBI)の観察対象にすると発表した。WGBIは世界的な国債指数。韓国国債は昨年9月に観察対象に含まれ、今年3月にも組み入れられる可能性があるとされていたが、今回は見送られた。   FTSEラッセルは、韓国政府が表明した措置の履行とこれに対する市場の反応を観察していくと説明した。 韓国政府は韓国国債のWGBI組み入れを目指し、昨年の税制改正で外国人(非居住者)と外国法人を対象に韓国国債の利子、譲渡所得の非課税適用を盛り込んだ。また先ごろ、外国為替市場の開放度を高める改革策も発表した。だがFTSEラッセルは、組み入れ要件を備えるまでしばらく見守る必要があると判断したようだ。 WGBIに追随する資金は約2兆5000億ドル(約333兆円)に上ると推計される。名目国内総生産(GDP)世界上位10カ国のうち韓国とインドの国債だけが組み入れられていない。 韓国国債が採用されれば、WGBIに追随する海外投資家の資金が国債市場に流れ込み、韓国国債の信頼度が高まる効果がある。韓国のKB証券は、新たに669億3000万ドルの資金が国債市場に流入すると見込む。ただ市場では、組み入れは今年9月以降になるとの見方が強かった。 韓国政府の関係者は「制度再編履行の速度を上げ、市場とのコミュニケーション強化を図りながら、9月には組み入れられるよう最大限努力する」と述べた。
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