握手を交わす韓国の尹大統領(左)とバイデン米大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
握手を交わす韓国の尹大統領(左)とバイデン米大統領(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が今年前半に米国を国賓訪問する方向で、両国が協議を進めていることが3日分かった。外交筋によると、公式訪問、あるいは実務訪問になる可能性もある。国賓での訪米が決まる場合、韓国大統領としては12年ぶりとなる。

 国賓訪問は、訪問先の国から儀典上最高レベルのもてなしを受ける。尹大統領は先月、就任後初の国賓訪問としてアラブ首長国連邦(UAE)を訪れている。

 今年は韓米同盟70周年に当たる。尹大統領が米国と全方位で歩調を合わせる姿勢を示しているだけに、国賓訪問の可能性に重きを置く雰囲気だ。時期は4月ごろが有力とされる。

 これに関し韓国大統領室の高官は3日、電話取材に「訪米に関する議論が両国間で進んでいるが、現時点で決定したものはない」と答えた。外交慣例として国賓訪問は双方の国が同時に発表することになっており、米議会の日程も考慮する必要があることから、慎重な姿勢を示したとみられる。

 韓国大統領はこれまでに6回、米国を国賓訪問しており、うち5回、米上下両院合同会議で演説した。2011年、最後に国賓訪問した当時の李明博(イ・ミョンバク)大統領も議会で演説を行った。

 尹大統領が国賓訪問でなく、公式訪問または実務訪問する可能性も残る。バイデン米大統領が尹大統領の就任直後だった昨年5月に訪韓した際は公式訪問の形が取られた。

 現在、韓国から朴振(パク・ジン)外交部長官が訪米している。ブリンケン米国務長官との会談で尹大統領の訪米が取り上げられる可能性もある。

 


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