仁川国際空港で記者団の質問に答える朴長官=1日、仁川(聯合ニュース)
仁川国際空港で記者団の質問に答える朴長官=1日、仁川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官は1日、仁川国際空港から米国に向け出発した。韓米同盟70周年を迎えた今年、韓国政府高官として最初に米国を訪れ、ブリンケン米国務長官との会談で同盟の拡大を模索し、北朝鮮の核への対応で連携強化を図る。国連のグテレス事務総長とも会談予定だ。 朴氏は出発前、仁川空港で記者団に「韓米70年の同盟を記念する行事を準備している。韓国経済を活性化させ、国民が安心できる韓米関係の未来への発展の方向性を話し合ってくる」と述べた。 今年は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が訪米するとみられている。これに関する調整などがあるかとの質問には「今後の新たな韓米の未来を一緒に開くため、さまざまなアイデアを取り上げる考えだ」と答えるにとどめた。 朴氏はニューヨークで国連のグテレス事務総長と会談し、韓国と国連の協力、朝鮮半島問題や世界的な課題などについて意見交換する。また国連安全保障理事会の理事国を招待した懇談会、国連の各国代表団と国連事務局高官を招いたレセプションを主催し、韓国が2024~25年の安保理非常任理事国に選出されるよう働きかける計画だ。 続いてワシントンに移動し、3日にブリンケン国務長官と会談する。北朝鮮の核の脅威に対する米国の拡大抑止の実効性強化など、韓米の連携策の議論に多くの時間を割くとみられる。ブリンケン氏が近く中国を訪問することから、韓米の対中関係や、北朝鮮の挑発の抑止に向けた中国の建設的な役割の働きかけに関しても意見が交わされる可能性がある。 朴氏は今回の訪米で、「未来へ共に飛躍する同盟」を実現するために経済、科学技術分野の協力策も探る。米議会の要人や政策シンクタンクの専門家らと会い、韓米関係発展の方向性について意見を聞き取る計画だ。 韓米同盟を宇宙領域に発展させる方策を巡っては、科学技術分野のベンチャー企業関係者、韓国系の若手科学者に会うほか、米航空宇宙局(NASA)高官との面会を予定する。 経済分野ではここしばらく、米国のインフレ抑制法による韓国製電気自動車(EV)の不利益が大きな懸案となっている。朴氏の訪米を機に解消に向かうか注目される。 5日に帰国予定。
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