押収された通帳やクレジットカード(ソウル東部地検提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
押収された通帳やクレジットカード(ソウル東部地検提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国のボイスフィッシング犯罪政府合同捜査団は17日、発足から約5か月の間に犯罪組織のトップ20人を含む111人を立件し、このうち24人を逮捕したと発表した。

 電話を使って公共機関や金融機関などを装い金銭をだまし取るボイスフィッシング犯罪を捜査するため、昨年7月に発足した合同捜査団は検察、警察、国税庁、関税庁、金融監督院、放送通信委員会などの関係者55人で構成されている。

 合同捜査団は韓国の組織暴力団員や薬物事犯が関与したボイスフィッシング組織の国内外の責任者30人を立件し、9人を逮捕したほか、ペーパーカンパニーを設立して法人名義の通帳を作り、犯罪に利用した元暴力団員ら4人を逮捕。偽の融資メールを送って金をだまし取った業者も逮捕した。 

 末端の構成員のみが処罰された事件を再捜査し、海外犯罪組織の一斉検挙につなげた事例もある。

 このように政府を挙げて強力に対応した結果、昨年は11月時点のボイスフィッシング犯罪の発生件数が2万479件と前年(2万8676件)比28.6%減少。被害額も7172億ウォン(約750億円)から5147億ウォンへと28.2%減少した。

 このほか、インターネットに偽の求人広告を出して新社会人や大学生などを「受け子」として募集した事件を多数摘発し、求人業者の情報が確実でない場合は広告の掲載を制限するよう職業安定法施行令を改正するなど、制度改善にも力を入れた。

 合同捜査団の関係者は「堅固に構築した国際協力に基づき、今年も海外に逃亡したボイスフィッシング犯を積極的に検挙・送還する計画だ」と述べた。


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