ソウルで7日に開かれた貨物連帯仁川本部主催の集会の様子=(聯合ニュース)
ソウルで7日に開かれた貨物連帯仁川本部主催の集会の様子=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国でトラック運転手らが行っている全国規模のストライキを巡り、政府が業務開始命令に応じないセメント輸送車の運転手1人を警察に告発し、自治体に行政処分を要請した。業務開始命令違反に対する初の制裁事例となる。 ストは労働組合の全国組織、全国民主労働組合総連盟(民主労総)の公共運輸労組貨物連帯本部が先月24日から行っている。政府は同29日、物流の停滞を受けセメント業界の運送拒否者に業務開始命令を出した。 国土交通部は7日、業務開始命令の通達を受けた運送会社19社と運送に従事する運転手516人を対象に運送開始の有無を調べたところ、1人が正当な理由なく命令を拒んでいることが確認され、関係機関に告発するとともに行政処分を要請したと明らかにした。 トラック運転手らが業務開始命令に従わない場合、30日間の貨物運送資格停止や資格取り消しの処分を受ける。また、3年以下の懲役または3000万ウォン(約310万円)以下の罰金刑に処される可能性がある。 国土交通部の調査の結果、運送会社19社と運転手475人は運送を再開した。運転手40人は、業務復帰の意向があるものの新型コロナウイルス感染症や病気により今すぐの運送再開が難しいと説明したという。 政府は、7日は貨物連帯の組合員4700人が全国170カ所で集会を開いたり、待機したりすると予想している。前日の集会参加人数は4400人だった。 国土交通部によると、業務復帰者や非組合員に対する報復行為も続いている。南部の釜山新港では6日夜、非組合員の車に卵を投げつけ非組合員を暴行する事件が発生し、1人が立件された。これに先立ち、組合員が非組合員の車のフロントガラスに鉄玉を撃ち込む事件も起きている。
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