ムーディーズ「韓国の23年度経済成長率を2%に下方修正…信用格付けは安定的」(画像提供:wowkorea)
ムーディーズ「韓国の23年度経済成長率を2%に下方修正…信用格付けは安定的」(画像提供:wowkorea)
米格付け大手「ムーディーズ・インベスターズ・サービス」が、韓国の23年度実質国内総生産(GDP)成長率の見通しについて、これまでの年2.4%から2.0%に下方修正した。

 同社は6日、韓国信用評価とオンライン上で共同主催した「信用の見通しコンファレンス」で、韓国の国家信用格付けを「安定的」に維持したとし、このように発表した。

 同社は、中国の成長鈍化とグローバルインフレ(物価上昇)の圧力、緊縮的通貨政策など外部要因が韓国の成長見通しを萎縮させるものと分析。同社のアヌシュカ・シャー副社長は、韓国の家計・企業負債を懸念し、不足している流動性が投資を妨げていると指摘した。

 同社によると、韓国の22年度における家計や企業の負債規模は、2016年度に比べそれぞれ約20%増加した。

 シャー副社長は「韓国はポストパンデミック(感染症の世界的大流行)以降、安定的な回復傾向を見せているが、最近は鈍化傾向だ。急激なインフレが政策的難題をもたらした」と説明した。

 続けて「財政支援が次第に解除されれば、赤字と負債を残すだろう」と指摘した。

 ただし「急激な不動産市場調整に伴う危険は、今のところ落ち着いている。半導体業の不振もやはり緩衝できるだろう」と付け加えた。

 韓国信用評価は「国内金融業界全般の資産健全性を点検しなければならない」と述べた。
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