中国国家統計局が発表した‘2022統計年鑑’によると、昨年の中国の初婚者数は1157万8000人で、1年前より70万8000人(6.1%)減少した。
中国の初婚者数は2013年に2385万9600人でピークに達した後に下落し始め、8年後は51.5%に急減した。初婚者が1200万人を下回ったのは1985年以来36年ぶりのことになる。
婚姻届を出す夫婦も減少している。昨年、婚姻届を出した夫婦は764万3000組で、2003年から18年ぶりに800万組を下回った。今年も第1~第3四半期(1~9月)の婚姻件数は544万5000件で前年同期比7.5%減少した。
中国人が結婚しない背景には結婚適齢人口が減り、晩婚化で結婚年齢が高くなるなど、人口学的原因があると分析される。
若者の結婚観が変化するのも重要な原因だ。広東省人口発展研究院の董為正(ドン・ウェイジョン)院長は「結婚と育児に対する若者たちの認識が変わり、結婚と出産を必須科目と考えず、独身のほうが自由だと考える場合も多い。結婚による負担から抜け出そうとする人もいる」と述べた。
コロナも原因として挙げられる。内モンゴル統計局は「コロナは地域経済に大きな衝撃を与えただけでなく、住民たちの日常生活にも影響を及ぼし、結婚率が下がっている」と明らかにした。
婚姻減少は人口減少と高齢化につながるものと見られる。昨年、中国の人口は前年より42万人増加した14億1260万人と集計された。出生人口は1062万人で1961年以降では最も少なく、出生率は新中国建国(1949年)以来、最低の0.752%を記録した。中国当局は3年内に人口減少が始まると展望している。
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