韓国の李鐘燮国防相(左)が8月18日ソウルの国防部省庁舎で、米サイバー軍のポール・ナカソネ司令官と面談している様子(画像提供:wowkorea)
韓国の李鐘燮国防相(左)が8月18日ソウルの国防部省庁舎で、米サイバー軍のポール・ナカソネ司令官と面談している様子(画像提供:wowkorea)
韓国のイ・ジョンソプ(李鐘燮)国防相は7日「北朝鮮が核・ミサイル開発を続けるなら莫大な費用が必要となるが、ユン・ソギョル(尹錫悦)大統領の対北交渉ロードマップ“大胆な構想”に応えるなら、大きな恩恵を受けることができる」と語った。

イ国防相はこの日ソウルのロッテホテルで、国防部(省)主催 “2022ソウル安保大会(SDD)”開会式のあいさつを通じて「北朝鮮が新たな道を選択する場合、受けることになる恩恵は無限である一方、核とミサイル開発の道を進み続けるなら、負うべき費用は莫大とならざるを得ないということを北朝鮮が認識するよう、国際社会が引き続き力を合わせてくれることを願う」と語った。

「国防次官級の多国間対話体“2022ソウル安保大会”(SDD)」は朝鮮半島の平和とアジア・太平洋地域の安保協力増進を目指して2012年に発足し、ことし10周年を迎えた。54か国と国連・EU(ヨーロッパ連合)・NATO(北大西洋条約機構)の国防官僚と安保専門家が出席し、6日から8日までソウル・ロッテホテルで開催されている。

イ国防相は「国防部は2012年にソウル安保大会が初めて発足した当時から、朝鮮半島の安保と北朝鮮の非核化を主要なテーマに選定し、解決案を模索してきた」とし「しかしこのような努力にもかかわらず、北朝鮮は核とミサイル能力を高度化させ、いまや朝鮮半島を越え全世界の安保を直接脅かしている」と指摘した。

つづけて「政府は、北朝鮮の核とミサイルの脅威を効果的に抑止および対応するため米拡張抑止の実行力を引き上げ、韓国型3軸体系などわが軍の独自的能力も拡充し続けている」とし「友邦国との緊密な安保協力も引き続き強化している」と説明した。

また「これと並行し政府は『北朝鮮が核開発を中断し実質的な非核化へと転換する場合、経済と民生の画期的な改善を支援する』という “大胆な構想”を提案することで、北朝鮮の変化を誘導している」と紹介した。

Copyright(C) herald wowkorea.jp 96