日本の保守・右派の国会議員が先月銃撃を受けて死亡した安倍晋三元首相を政治的な求心点として活用しようとする動きを見せている。

 30日付の日本経済新聞などによると、自民党の国会議員で構成された「保守団結の会」は29日に自民党本部で会議を開き、安倍元首相を「永久顧問」に選任した。安倍元首相は生前、同会の顧問として活動していた。

 一昨年設立された保守団結の会には、自民党国会議員約60人が参加している。

 保守団結の会は安倍元首相の持論だった憲法改正や積極的な財政政策など、安倍路線を継承することにした。

 共同代表の高鳥修一衆議院議員は安倍元首相を永久顧問に推戴した理由について、「安倍元首相の名前を今後も残し、(安倍元首相の)考えをしっかり継承していく」と説明したと日本の民放・TBSが報道した。

 保守団結の会は歴史認識の面で右派性向を示し、今後も右翼史観に追従する活動を行うものとみられる。

 保守団結の会は安倍首相在任中に靖国神社を現職首相の身分で再度参拝するよう求める決議文を作成したり、今年1月には日本による植民地時代の朝鮮人労働現場である佐渡金山をユネスコ世界文化遺産に推薦するよう日本政府に促したりした。

 時事通信によると、安倍元首相が最高顧問として活動した「産業や伝統文化等への麻の活用に関する勉強会」も29日に開かれた会合で安倍元首相を永久顧問に選任した。

 産業や伝統文化等への麻の活用に関する勉強会の会長である自民党の森山裕選挙対策委員長は「安倍先生の考えをきちんと受け継いでいくことが重要ではないだろうか」と述べた。

 産業や伝統文化等への麻の活用に関する勉強会は、神社で神聖な場所に飾られる『しめ縄』の材料である麻の産業的活用促進を図る団体だ。

 産業や伝統文化等への麻の活用に関する勉強会は麻規制などの影響で日本産の麻が減少し、中国産の麻で作ったしめ縄の使用が増加することを問題として考えてきた。
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