半月ぶりに顔を合わせた日韓外相、韓国外相が徴用問題に関する日本政府の呼応を再度促す=韓国報道(画像提供:wowkorea)
半月ぶりに顔を合わせた日韓外相、韓国外相が徴用問題に関する日本政府の呼応を再度促す=韓国報道(画像提供:wowkorea)
韓国外交部のパク・ジン長官は4日、ASEAN(東南アジア諸国連合)関連外相会議への出席を機に、林芳正外相と日韓外相会談を開催した。

ジア の最新ニュースまとめ

 パク長官はこの日午後2時30分(現地時間)から3時5分までの35分間、カンボジアのプノンペンにあるソカ(Sokha)ホテルで林外相と2国間会談を行った後、取材陣と会い「今日は短い時間だったが、両国間の過去を直視して未来志向的に関係を発展させていくための方策と両国の懸案、相互関心事について真剣に意見を交換した」と明らかにした。

 続いて「朝鮮半島の状況が厳重なだけに、韓国と日本、そして韓国と米国と日本の3国間の協力を持続的に行っていくことで意見が一致した」とし、「ASEANとの関係増進においても韓国と日本の協力がより重要だという点を確認した」と述べた。

 パク長官は「われわれが今日から(『ソウルフェスタ2022』を契機に、一時的に)日本、台湾、マカオからの入国者に対する査証免除(ビザ無し)入国を実施する」とし、「日本側もこれに呼応する措置を取ることを期待するという内容を話した」と伝えた。

 日韓外相会談はパク長官就任前の今年5月9日にユン・ソギョル(尹錫悦)大統領就任をきっかけにソウルで、そして7月18日の朴長官の訪日のきっかけに東京で開催されたことがある。先月、インドネシアのバリ島で開催された主要20ヵ国(G20)外相会議でも両長官は顔を合わせた。

 自民党の外交部会は韓国の竹島周辺での海洋調査などを理由に、日韓外相会談に応じてはならないと日本政府に要求した。

 このような状況で開催された日韓外相会談で、パク長官は元徴用工への賠償判決問題をはじめ、両国の懸案解決に向けた日本側の誠実な呼応を再度促したという。

 また、日本の対韓輸出規制の長期化による問題点も指摘した。先月22日に原子力規制委員会が福島原発処理水の海洋放出施設に対して正式認可を下したことについては、「韓国国民の懸念が高まっている」と伝え、処理水の排出に関する十分な説明と安全性を担保しなければならないと強調した。

 これに対して、日本側ではパク長官の意見を傾聴しながら徴用問題に関して常に言及してきた“韓国が解決策を持ってこなければならない”という発言はしなかったという余談もある。

 韓国外交部の当局者は「私たちは私たちの立場を日本側に話し続けてきた」とし、「日本がこの問題に対して真剣に取り組んでおり、私たちも真剣に取り組んでいる。以前の会談に比べると、今回の会談はさらに真剣になった」と説明した。

 韓国側の査証免除措置に日本がいつ頃応じるかについては、日本の新型コロナウイルス感染症(コロナ)の感染状況を考慮するものと見られると説明した。

 韓国外交部の当局者は「日韓関係改善の糸口は完全に開いたものと見られる」とし、「これからが重要であり、非常に努力しなければならない段階」だと評価した。
Copyright(C) herald wowkorea.jp 84