景気減速・半導体業界の収益悪化…製造業の景況、3か月連続で下落=韓国報道(画像提供:wowkorea)
景気減速・半導体業界の収益悪化…製造業の景況、3か月連続で下落=韓国報道(画像提供:wowkorea)
景気減速の懸念と半導体業界の収益悪化にともない、製造業の景況が3か月連続して下落した。ソーシャルディスタンス措置の解除にもかかわらず、サービス業の景況も2か月連続して萎縮している。景気減速を懸念し、原材料購入価格関連の景況も大きく下落した。製品価格の引き上げ心理も下落した。

28日に韓国銀行が発表した7月の企業景気実査指数(BSI)によると、全産業のBSIは前の月に比べ2ポイント下落した80で、2か月連続して下落した。高い物価上昇率が続く中、ウクライナ戦争の長期化や主要国の金利引き上げにともなう景気減速の懸念なども影響している。

来月のBSIも3ポイント下がった79を記録した。

製造業のBSIは80と3ポイント下落し、展望BSIも78と5ポイント下落した。

景気減速懸念が拡がり需要が減り、1次金属のBSIが22ポイント下落し、電子・映像・通信設備も半導体価格の下落と電子機器の需要鈍化のため9ポイント下がった。化学物質・製品は化学製品スプレッドの縮小により8ポイント下落した。

主要国の景気減速懸念の高まりを受けて、大手企業や輸出企業を中心に景況が悪化した。大企業は84と6ポイント、輸出企業は85と5ポイント下落した。 中小企業は75と前の月と同じで、内需企業は77と1ポイントの下落にとどまった。

製造業は生産や新規受注関連の景況が悪化して在庫が増えることが予測されており、それにともない採算性が下がることが予想されている。最も目立つのは、原材料の購入価格が11ポイントも急落した133を記録したという点だ。2009年10月に11ポイント下落して以来最大幅の下落だ。製品の販売価格BSIは6ポイント下がった105だった。景気減速の懸念にエネルギーや穀物などの原材料価格が下落した影響だ。

サービス業のBSIは80と2ポイント下落し、2か月連続で下落した。土木設計や監理、エンジニアリングなどの受注減少に専門・科学・技術業が5ポイント下がり建設業が2ポイント下落した。景気減速の懸念などにより消費心理が萎縮し、為替レートや物流費が上がった影響を受けて卸・小売業のBSIは3ポイント下落した。

製造業やサービス業も原材料価格の上昇を経営上のネックとして挙げた。不透明な経済展望や人材難と、これにともなう人件費の上昇も悩みの種として挙げられた。

企業や消費者などを含めたすべての民間経済の景況を示す経済心理指数(ESI)は97.8と4.7ポイント下落し、2021年2月に96.3を記録して以降、1年5か月ぶりに100を下回った。循環変動値は101.4で前月より0.7ポイント下がり、9か月連続して下落した。
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